NBAはドラフトを日本時間7月30日(現地29日)に控え、指名権を含めたトレードの噂が過熱している。ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは、球団にトレードを要求するかどうか、決断の瀬戸際にあるという。『Bleacher Report』のジェイク・フィッシャー記者が伝えた。 2012年のNBAドラフト全体3位指名でNBA入りしたビールは、ここまでウィザーズ一筋9年。2016-17シーズン以降は攻撃の第1オプションとなり、同年から5年連続で平均22得点以上、2020-21シーズンにはリーグ2位の平均31.3得点、オールスター初先発も勝ち取った。八村塁らの良き兄貴分、チームリーダーとして欠かせない存在となっている。 今夏は東京五輪に出場するアメリカ代表メンバーに選ばれていたが、新型コロナウイルスの健康安全プロトコルの対象となり、来日直前に不参加が決定。新シーズンに向けて、気持ちを切り替えていく状況だ。 そのなかで、フィッシャー記者は「彼はドラフト前に決断しなければならないことを知っている」とレポートしている。 「ビールがドラフトを前に、トレード要求を検討しているという話がリーグ周辺のフロントオフィスに届いた。ビールは新天地の希望リストは持っていないが、ボストン、ゴールデンステイト、マイアミ、フィラデルフィアのようなチームは歓迎すると見られている」 フィッシャー記者によれば、セルティックス、ウォリアーズ、ヒート、76ersがトレード交渉に名乗りを上げれば、ビールとしても門前払いするような状況ではないという。 ビールは2022-23シーズンの契約がプレイヤーオプションのため、年俸3450万ドル(約38億1000万円)に設定されている新シーズンの契約を終えると、決断次第で完全FA(フリーエージェント)になれる権利を持つ。そのあたりの各チームの駆け引きも、交渉成立には影響を及ぼしそうだ。