ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、今オフに去就が最も注目されている選手の1人だ。トレードを要求したとの噂も浮上したが、本人はこれを否定している。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者が伝えた。 2012年にNBA入りしたリラードは、これまでオールスター出場6回を誇り、抜群のシュート力でリーグ屈指の攻撃的ガードの地位を確立してきた。2019-20シーズンは自身初となる平均30得点の大台をクリアし、今季もリーグ3位の平均28.8得点をマークした。 一方で、チーム成績としては2018-19シーズンにカンファレンス決勝に進んだのが最高位で、NBA9年間でファイナル進出、リーグ優勝の経験はなし。タイトルを渇望するがゆえに、移籍の噂が絶えないのが実情だ。新天地候補にゴールデンステイト・ウォリアーズが挙がっているほか、直近では『Sports Illustrated』のグラント・アフセス記者が、「ブレイザーズのスーパースター、デイミアン・リラードはトレードされることになった場合、候補の中でニューヨーク・ニックスに目をつけている」と伝えた。 2020年6月、リラードは「(ニックスへの)トレードの噂を聞いていた」「(マディソンスクエア)ガーデンはお気に入りの場所だ」と語っていたが、東京五輪に向けたアメリカ代表の合宿に参加中の本人は報道を否定している。 「僕が今言えるのは、キャリアを通してトレイルブレイザーズのユニフォームを着たいと思ってきたということだ。トレイルブレイザーズのユニフォームですべてを勝ち取りたいと思っている。それに向かって前に進まないといけない」 ブレイザーズは今季を含めた過去5年のうち、プレイオフ1回戦負けが4回。それでも、リラードはチームのポテンシャルに可能性を感じているという。 「僕たちは悪いチームじゃない。勝てるチームだ。素晴らしい環境、都市、ファン、ポジティブな要素がたくさんある」 リラードは東京五輪に出場するため、事態の進展が見られるとすれば、大会終了後になるだろう。「自分の将来に関して明確な決断は下していない」と明言を避けたが、ブレイザーズ残留が基本線なのは間違いなさそうだ。