NBAファイナルはフェニックス・サンズとミルウォーキー・バックスがともに2勝と、互角の戦いを繰り広げている。シリーズの行方と同時に注目されるのが、誰がファイナルMVPに輝くかだ。『NBA.com』に寄稿するマイケル・C・ライト記者がファイナルMVPランキングを発表した。 注目は1位のヤニス・アデトクンボ(バックス)と3位のデビン・ブッカー(サンズ)の間に割って入った、バックスのクリス・ミドルトンだ。ライト記者はミドルトンもMVPレースに加わったと見ているという。 「邪魔にならないよう控え目でいるのが好き」と語るミドルトンだが、ファイナルでの活躍は目を見張るものがある。接戦となった第4戦終盤では連続得点を奪うなど、チームハイの40点と大爆発。勝利を呼び寄せた。 アデトクンボもミドルトンに絶対的な信頼を寄せており、この日の活躍についても「とても誇りに思っている」と語っている。 「僕は彼を信頼している。勝っても負けても、それでいいと思っているんだ。(ミドルトンとドリュー・ホリデーが)正しいプレイしてくれことも、僕がオープンになった時にボールをくれるのも分かっている。とはいえ、今夜の彼の活躍は素晴らしかったよ。この調子でいてほしい。僕たちは目標に手が届くところにいるんだからね」 40点を挙げた試合後、「シュートの本数は数えていない。たとえ何回ミスしようとも、試合の流れに身を任せるだけだ。試合が終わるまでスタッツは気にしない」と語るなど、目の前の試合にだけ集中するミドルトン。真摯に、愚直にプレイを続けることで、自ずと結果はついてくるということを理解しているのだろう。