プレイオフ1回戦でデンバー・ナゲッツに敗れて以降、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)に関する様々な噂が聞かれるようになった。コーチ人事に関するものから、自身のトレードを希望しているといったものまで、それらはいかにもリラード自身が発言したかのようなものであった。 現在東京オリンピックに向けたアメリカ代表の一員としてラスベガスでのキャンプに参加しているリラードは、そうした状況に関してメディアの前で不満を述べた。『CBS Sports』のサム・クイン記者がリラードの言葉をレポートしている。 「言いたいことは何でもニール(オルシェイGM)に直接言うつもりだし、チームにも直接言うつもり。言うべきことや自分が感じていることはすべてニールに言っているけど、それ以外のところで自分が言うべきことはない」 また、チャンシー・ビラップス新HC(ヘッドコーチ)の就任に関して、以前からリラードは推薦していたと報じられているが、HC人事についてはチームが主導して行なったものだったと明かしている。 「これまで自分は誰かの足を引っ張ったり、何かを要求したり、何をすべきかを指示したりしたことはなかったが、今回もそれは同じだ。チームは徹底した調査を行ない、すべてを調べ上げたと言っている。チームがコーチを雇うためのプロセスを踏んだのさ」 プロ入り以来ブレイザーズ一筋のリラードだが、今ではそうした1チームでキャリアを終える選手も少なくなってきた。来季10年目を迎える稀代のクラッチプレイヤーは、生え抜き選手としてチームをさらなる高みへと導くことができるか。