日本時間6月28日(現地27日)、ポートランド・トレイルブレイザーズはチャンシー・ビラップスをヘッドコーチに招聘したと発表した。現役時代はデトロイト・ピストンズ在籍時の2004年にファイナルMVPを受賞するなど輝かしい経歴を誇るビラップスは、現在もロサンゼルス・クリッパーズのアシスタントコーチとしてチームの快進撃を支えるなど、第2のキャリアでも成功を収めようとしている。 そんなビラップスのヘッドコーチ就任を、かつてのチームメイトも喜んでいる。『NBC Sports』のドワイト・ジェインズ記者は、2002-03シーズンから2005-06シーズンにかけてピストンズで共闘したセンターのベン・ウォーレスの言葉を紹介している。 「チャンシーは素晴らしいヘッドコーチになると確信している。もうちょっと若かったら、ポートランド・トレイルブレイザーズのトライアウトに挑戦してみたんだけどね」 冗談交じりで盟友のHC就任を祝福したウォーレスだが、ビラップスのリーダーシップは相当なものだったと記憶しているという。ビラップスが入団した当初、「彼が最初にジムに入った瞬間から、彼がチームをコントロールすると分かった。彼は司令塔として選手を指揮し、チームを率いたんだ」と振り返っている。 かつてブレイザーズで10年にわたってスカウトなどを歴任し、2008年にはジェネラルマネージャーを務めていたデンバー・ナゲッツでアレン・アイバーソンとビラップスのトレードを行なったマーク・ワーケンティンも、ビラップスのコーチ就任を「完璧」と評価した。 「一言で答えよう。完璧だ。彼は素晴らしいチームメイトであり、コミュニティにとっても素晴らしい人物だ。彼は完璧だった。とにかく完璧なんだ。ポートランドの人々も彼を好きになるだろうね」