フィラデルフィア・76ersはイースタン・カンファレンス準決勝でアトランタ・ホークスに敗れ、プレイオフから敗退した。シリーズの戦犯として槍玉に挙げられるベン・シモンズをトレードするべきとの声も聞こえるなか、シモンズ側とチームの間で将来についての話し合いが行われたようだ。 シモンズのエージェントを務めるリッチ・ポールと、76ersのバスケットボール運営部門代表ダリル・モーリーらの会談内容を、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。 「情報によれば、ポールは76ersがトレードを考えているなら来季の開幕前にまとめるよう互いに努力しようと伝えたようだ。しかし、シモンズ側からはトレードを要求しておらず、話し合いは7月末のNBAドラフト、フリーエージェント市場が始まる8月に向けて続いていくことが予想される。76ersもシモンズをチームの主軸として維持することにコミットしているという」 24歳のシモンズはホークスとのシリーズで平均9.9得点、6.3リバウンド、8.6アシスト、1.3スティールを記録。守備で貢献する一方、オフェンスでは消極的なプレイに終始した。苦手のフリースローも成功率33.3%と決められず、今オフにはシュート力の改善が最優先課題に挙げられる。 プレイオフで期待を裏切る結果となったが、万能性に優れたシモンズの市場価値は依然として高く、複数のチームがトレードでの獲得を狙っているとの噂も出てきている。 プレイオフ敗退後、チーム編成を担うモーリーは「チームには信頼できる素晴らしい選手が揃っている」とチームの力に自信を示すと同時に、「誰も先に何が起こるか予測はできない。76ersが優勝するために最善のことをする」とコメント。果たして76ersはシモンズとともに歩み続けるのか、今後の動向に注目だ。