ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは今季、右足アキレス腱断裂から復活を果たし、チームをリーグの主役の一つに押し上げた。名物コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏は、“ニューヨーク史上ベストプレイヤー”の称号を与えている。 オクラホマシティ・サンダーで得点王4回を獲得するなどスターの地位を確立し、2016年に移籍したゴールデンステイト・ウォリアーズでは2連覇&2年連続ファイナルMVPに輝いたデュラント。ネッツ加入1年目の2019-20シーズンは、19年のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱断裂の重傷を負った影響で無念の全休となった。 2年目の今季はシーズン途中に左ハムストリングを痛めて長期離脱はあったが、35試合に出場して平均26.9得点、7.1リバウンド、5.6アシスト、フィールドゴール成功率53.7%、3ポイント成功率45.0%を記録。フィラデルフィア・76ersに続く、イースタン・カンファレンス第2シード(48勝24敗)獲得に貢献した。 プレイオフ1回戦でボストン・セルティックスを破り、カンファレンス準決勝ではミルウォーキー・バックスとの対戦となったが、2勝2敗で迎えた第5戦には49得点(フィールドゴール16/23、3ポイント4/9、フリースロー13/16)、17リバウンド、10アシストとカイリー・アービング不在のなかで圧巻のパフォーマンスを見せた。 スティーブン・A・スミス氏は『ESPN』の番組『First take』で、デュラントは往年のレジェンドたちを上回り、ニューヨークの街でプレイした最高の選手だと評価している。 「ケビン・デュラントは今までニューヨークの街でプレイしたベストの選手だ。(ウォルト)クライド・フレイジャーでも、パトリック・ユーイングでも、カーメロ・アンソニーでもない。ケビン・デュラントがバスケットボールでニューヨークの街を代表する最高の選手だ。疑いの余地はない。7フッター相当で、NBA史上3本の指に入るスコアラーだ」 デュラントはバックスとのシリーズ第7戦で第4クォーター残り1秒で同点ショット成功させるなど、プレイオフ第7戦史上最多となる48得点を叩き出しながら、惜しくも敗退を余儀なくされたとはいえ、その圧巻の活躍を見ればスティーブン・A・スミス氏の主張にも納得と言えるかもしれない。