フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードは、今季のシーズンMVPの最終稿3人に入ったが、結果的にデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが受賞をし、タイトルを逃した。しかし、今は個人の成功ではなく、チームでリーグ優勝を果たすことだけに集中している。 日本時間6月9日(現地8日)に行われたアトランタ・ホークスとのカンファレンス準決勝第2戦で、プレイオフ自己最多の40得点、13リバウンドと躍動し、チームを118-102の勝利に導いたエンビード。試合前に発表されたMVP投票の結果には「ガッカリした」とするも、優勝することが何よりも大事だと語った。試合後のコメントを『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者が紹介している。 「(MVPの結果は)自分がコントロールできるものではない。毎年自分の仕事を果たすため準備をするだけだ。今はプレイオフ、そして優勝することだけに集中している。ずっと言ってきたが、俺らにはそのチャンスがある。そういった賞に関して気にしていない。優勝トロフィーを掲げることができれば、他はどうでもよくなるさ」 右ひざ外側半月板に小さな断裂が見つかり、第2戦の出場は当日判断となったエンビードだったが、怪我をおしてコートに立ち、シリーズを1勝1敗のイーブンに戻すことに成功。そんな大黒柱の勇姿に、76ersの本拠地ウェルズ・ファーゴ・センターに集ったファンは「 MVP!」のチャントで応えてみせた。 ベンチから14得点を挙げたシェイク・ミルトンをはじめとしたチームメイトの活躍を、「彼らのことが大好きだ。全員を信じているし、優勝するためには彼らの助けが必要となる」と、称賛したエンビード。今後もMVP級のパフォーマンスを続け、チームとして最大の成功を掴むことはできるか。シリーズ第3戦は、12日(同11日)に行われる。