日本時間6月8日(現地7日)、NBAは2020-21シーズンのコーチ・オブ・ザ・イヤーにニューヨーク・ニックスのトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)を選出したと発表した。 シボドーHCが同賞を受賞するのは、自身初のNBAのヘッドコーチとなり、シカゴ・ブルズを率いた2010-11シーズン以来2度目。今季のニックスも就任1年目で、異なる2チームで就任初年度に最優秀コーチに輝いたのはリーグ史上初である。 今季ニックスを41勝31敗でイースト4位に導いたシボドーHCは、43の1位票を含む計351ポイントを獲得した。なお、2位はフェニックス・サンズのモンティ・ウィリアムズHCで340ポイント(1位票は45)と、2人の差はわずか11ポイントしかなかった。1位と2位の差としては、投票が現在のフォーマットとなった2002-03シーズン以降では最少である。なお、3位はユタ・ジャズのクイン・スナイダーHCで161ポイント(1位票は10)だった。 シボドーHCのコーチングによって守備力が増したニックスは、平均失点(104.7)と被フィールドゴール成功率(44.0%)、ディフェンシブ・レーティング(107.8)でリーグトップとなった。昨季までこれらのカテゴリーは、すべてリーグ17位以下だっただけに、大幅に改善されたと言えるだろう。また、シボドーHCは4月にチームを11勝4敗に導いており、ニックスにとって月間11勝は2014年3月(11勝5敗)以来の快挙だった。 ニックスのHCとしてはレッド・ホルツマン(1969-70シーズン)、パット・ライリー(1992-93シーズン)以来、球団史上3人目の受賞者となった。 投票結果は以下の通り。投票には世界のスポーツライターと放送局、計100名の有権者が参加。1位票が5ポイント、2位票が3ポイント、3位票が1ポイント与えられる仕組みとなっている。 1.トム・シボドー(ニックス/43・42・10/計351ポイント) 2.モンティ・ウィリアムズ(サンズ/45・32・19/計340ポイント) 3.クイン・スナイダー(ジャズ/10・23・42/計161ポイント) 4.ドック・リバース(76ers/2・2・8/計24ポイント) 5.ネイト・マクミラン(ホークス/0・0・12/計12ポイント) 6.スティーブ・ナッシュ(ネッツ/0・1・4/計7ポイント) 7.マイケル・マローン(ナゲッツ/0・0・5/計5ポイント)