日本時間5月27日(現地26日)、ウェルズ・ファーゴ・センターでイースト1位のフィラデルフィア・76ers(49勝23敗)と八村塁が所属する同8位のワシントン・ウィザーズ(34勝38敗)によるプレイオフ1回戦第2戦が行われる。ウィザーズは、第1戦でブラッドリー・ビールがチーム最多の33得点、10リバウンド、6アシスト、司令塔のラッセル・ウェストブルックが16得点、14アシストと両選手がダブルダブルを記録するも118-125で敗れている。 第1シードの76ers(以下シクサーズ)相手に一進一退の攻防を繰り広げたウィザーズだが、勝負の分かれ目となったのがターンオーバーだ。レギュラーシーズンでの平均ターンオーバー数は両軍ともに平均14.4本だったが、第1戦ではシクサーズが11本だったのに対し、ウィザーズは15本とミスを抑えられず。また、2人で12本とシクサーズのターンオーバー数を上回ってしまったビールとウェストブルックは、第4クォーターだけで計5ターンオーバーと勝負どころでミスが続いた。オフェンスはFG成功率55.7%(49/88)、3ポイント成功率40%(8/20)と好調だっただけに、第2戦ではミスを最小限に抑えたい。 プレイオフ初出場となった八村は12得点、5リバウンドを記録。3ポイントを2本とも成功するなど、FG成功率62.5%(5/8)とシュートが安定していた。しかし、ディフェンス面では、マッチアップしたトバイアス・ハリスに37得点を許すなど苦戦を強いられた。このシリーズではハリスとの対戦が多くなることが予想されるため、しっかり対策をして攻守で存在感を発揮したい。 一方、2000-01シーズン以来の第1シードを獲得したシクサーズはハリスの活躍に加え、ジョエル・エンビードがファウルトラブルに苦しみながらも30得点、ベン・シモンズも15リバウンド、15アシストのダブルダブルと主力勢がしっかり結果を残した。シリーズ初戦を含め、今季はシモンズが10アシスト以上を挙げた試合で10勝2敗と高い勝率を誇っており、身長約211cmの大型司令塔がどれほどのチャンスを生み出せるかもポイントになる。 タレント力で勝るシクサーズが圧倒的に有利と見られるなか、ウィザーズはウェストブルックとビールを中心に下克上なるか。
■ワシントン・ウィザーズ対フィラデルフィア・76ers 日時:日本時間5月27日(木)午前8時 会場:ウェルズ・ファーゴ・センター