日本時間5月24日(現地23日)、アトランタ・ホークスは、ニューヨーク・ニックスとプレイオフ1回戦第1戦で対戦し、107-105で勝利した。接戦となった試合で白星を手繰り寄せたのは、プレイオフデビュー戦となったトレイ・ヤングだ。 この日ヤングは試合最多の32得点、7リバウンド、10アシストを記録。さらに105-105で同点だった試合残り0.9秒には、決勝シュートとなるフローターを沈めている。『ESPN Stats & Info』によればポストシーズンのデビュー戦で30得点、5リバウンド、10アシスト以上を挙げるのは、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)に次いでリーグ史上2人目だった。 試合を通して敵地マディソン・スクエア・ガーデンに集った約1万5000人のニックスファンから野次を浴びていたヤングだったが、その声は気にならなかったようだ。ヤングが試合後に語ったコメントを、『NBA.com』のスティーブ・アシュバーナー記者が伝えている。 「(野次は)自分が上手くプレイできている証だと捉えているよ。ファンは喋ることしかできない。彼らはプレイすることも、僕を守ることはできない。自分にとっては試合の一部だよ。僕がフローターを決めたとき、全員が静かになったけどね」 プレイオフのデビュー戦で、試合残り5秒未満に決勝シュートを決めたのは、2004年のドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)以来のこと。そのシュートを決める前、ヤングに「パスをするな」とアドバイスを送っていた同僚のルー・ウィリアムズは、「彼は準備ができていたね。彼にはプレイオフの舞台がふさわしい。ポストシーズンで輝く選手で、それを証明したよ」とヤングの勝負強さを称えた。 アウェイで貴重な勝利を掴み取ったホークスは、27日(同26日)に再び敵地で第2戦を戦う。