慎重にGMを探すシクサーズ

今年6月に、SNSの裏アカウントを使ってチームの極秘情報を流出させたブライアン・コランジェロ前GM(ゼネラルマネージャー)を解雇して以降、フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のGMは空席のままになっている。しかし、シクサーズのマネージング・オーナーのジョシュ・ハリス氏は、ESPNのインタビューで「まだ様々な可能性を吟味している段階だ。我々は一切妥協せず、チームのGMに最適な人材を探すつもりだ」と話しており、新GM不在のまま新たなシーズンを迎える可能性も匂わせている。 現在は、ブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)がチームの暫定GMも兼任しているが、有能な首脳陣がサポートしているので、当面は問題が無さそうだ。 今年7月、New York Timesのマーク・スタイン記者が「シクサーズがヒューストン・ロケッツのダリル・モーリーGMの引き抜きを狙っている」と報じたが、シクサーズはこの噂を否定している。ロケッツで12シーズンに渡ってGMを務めているモーリーGMは、昨シーズン、NBAファイナル進出まであと一歩という所にまでチームを導いたが、ウェスタン・カンファレンス・ファイナル第7戦でゴールデンステイト・ウォリアーズに苦渋を舐めさせられている。 シクサーズは、幾つかのチームの首脳に声をかけているが、当然、ライバルチームのオーナーは自チームの有能な人材を手放そうとはしない。仮に、声をかけられたGMがシクサーズ入りに興味を持ったとしても、彼らがシクサーズに行くことは不可能に近いのだ。そのため、シクサーズのここ最近のターゲットは、他チームのアシスタントGM候補者や、チームの2番手以降の首脳へと方向転換しているようだ。そういった人材ならば、シクサーズのオファーを受け入れやすいはずだ。 新GM人事の現状について、ハリス氏はESPNのインタビューで以下のように話している。 「有能な現職GMはごく限られているし、彼らは既にチームと複数年の契約を結んでいる。そういった状況では、大きな変化は望めない。我々は、新進気鋭の若手で、古い伝統にとらわれないGM候補者の中から、本当に価値のある人材を見つけようとしている。近日中に、我々はかなり厳選した候補者リストを完成させる予定だ。我々は、現職のGM以外から、シクサーズの現状にピッタリな人材を見つけるつもりだ。」

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