トロント・ラプターズの渡邊雄太にとって、NBA3年目の今季は飛躍のシーズンとなっている。 ここまで自己最多の49試合(3先発)でプレイし、平均14.6分、4.4得点、3.2リバウンド、0.8アシスト、0.5スティール、0.4ブロック、FG成功率44.6%、3ポイント成功率40.4%、フリースロー成功率82.8%と、全ての項目でキャリアハイを更新。4月には2ウェイ契約からNBA本契約を勝ち取った。 そんな渡邊の活躍に、『ESPN』の名物記者であるザック・ロウ記者が注目。攻守にわたり献身的なプレイを披露する渡邊を、自身が選定する“ルーク・ウォルトン・オールスター”に選出した。 現役時代にロールプレイヤーとして活躍した現サクラメント・キングスHC(ヘッドコーチ)のルーク・ウォルトンにちなんで命名された同セレクトチームは、NBAで奮闘するジャーニーマンや飛躍したロールプレイヤーの活躍を称賛するべく、ロウ記者が毎シーズン独自で選定。10回目となる今季は10人が選ばれ、渡邊もリスト入りを果たした。 ロウ記者は渡邊について、「Gリーグのメンフィス・ハッスルを主戦場とした過去2シーズンで、渡邊は長いリーチ、教科書通りのフットワークを活かしたディフェンスが最大の長所であると、懐疑的なNBAチームの幹部たちに印象付けた」と紹介。続けて課題だったオフェンスに関しては、「シーズンが進むにつれて、大胆なシュートも放つようになった。ボールを持っている時もクレバーで、チェンジ・オブ・ペース、フェイク・ハンドオフなどの技を使って相手守備のバランスを崩している」と今季大きく成長したと評価した。 続けてロウ記者は、本契約を手にしたあとも実直に努力を続ける渡邊の姿勢を称賛。そして最後に「渡邊は日本で愛されており、NBAに残ることができればさらに名声を高めることだろう」と今後の活躍に期待を示した。 ロウ記者が、ルーク・ウォルトン・オールスターに選出した10選手は以下の通り。 ブルース・ブラウン(ブルックリン・ネッツ) ケンリッチ・ウィリアムズ(オクラホマシティ・サンダー) キャメロン・ペイン(フェニックス・サンズ) アレック・バークス(ニューヨーク・ニックス) ホワン・トスカーノ・アンダーソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ) マリーク・モンク(シャーロット・ホーネッツ) 渡邊雄太(トロント・ラプターズ) ディアンドレ・ベンブリー(トロント・ラプターズ) ギャリソン・マシューズ(ワシントン・ウィザーズ) アイザイア・ハーテンシュタイン(クリーブランド・キャバリアーズ)