ワシントン・ウィザーズのラッセル・ウェストブルックは、日本時間5月4日(現地3日)に本拠地で行われたインディアナ・ペイサーズ戦(154-141)で14得点、21リバウンド、24アシストを記録し、史上2人目の偉業を成し遂げた。 『NBA History』によれば、NBA史上、20リバウンド、20アシスト以上でのトリプルダブルを複数回達成したのはウィルト・チェンバレン以来。ウェストブルックはオクラホマシティ・サンダー時代の2019年4月3日(同2日)に行われたロサンゼルス・レイカーズ戦で20得点、20リバウンド、21アシストを記録していた。 今季からウィザーズでプレイするウェストブルックは、これでシーズン32回目のトリプルダブルを達成。通算回数を「178」に伸ばし、1位のオスカー・ロバートソンまであと3回と迫った。 『NBCスポーツ』のチェイス・ヒューズ記者は、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)が32歳のベテランガードを称賛したコメントを伝えている。 「彼は信じられないほど素晴らしい。時に超人的だ。これまでは史上3番目のポイントガード(PG)だと言っていたが、一つランクを上げ、おそらく史上2番目のPGだ。1人(1番)はマジック(ジョンソン)だ。シュートやある特定のことが得意な選手はいる。しかし、スタッツすべてで彼のようにできる選手はいない。今まで見たことがないタイプなんだ」 ウェストブルックはアシストで平均11.2本を記録しており、リーグで唯一二桁に乗せている。自身3回目のアシスト王も射程圏内で、「俺は個人的に、自分がリーグでベストのゲームメイカーだと思っている」と自負を覗かせている。 ウィザーズは現在イースタン・カンファレンス10位(30勝35敗)で、プレイイン・トーナメント進出が有力。チームを2017-18シーズン以来となるプレイオフに導けば、ウェストブルックの評価はさらに高まりそうだ。