ゴールデンステイト・ウォリアーズは日本時間4月29日(現地28日)時点でウェスタン・カンファレンス10位(31勝31敗)と、今季はプレイイン・トーナメントからプレイオフ進出を目指すことになるのが濃厚だ。大黒柱であるステフィン・カリーは得点王争いを繰り広げるなど絶好調だが、強豪揃いのウェスタン・カンファレンスを勝ち進み、3シーズンぶりのリーグ制覇を達成する可能性は低いと見られている。 チームとしても、第2のスコアラーであるクレイ・トンプソンが復帰する来季での優勝を目標としていることが予想される。しかし、元ウォリアーズのアンドリュー・ボーガットは、上位に食い込むことはできても、再び優勝候補となるにはまだ戦力不足だと古巣を評価。『NBC Sports』のポッドキャスト番組『Dubs Talk』に出演した際に語ったコメントを、同局のグラント・ライフマン記者が紹介している。 「(ジェームズ)ワイズマンの成長は大きなポイントになる。ただ、クレイ、ステフ、ドレイモンド(グリーン)がいて、健康を保てれば50勝はできるかな。そこにワイズマンを加えたら、(優勝候補となるには)あと1、2人足りないというところだろう。(必要なのは)ボールを持たなくても様々なことができるアンドレ・イグダーラ(マイアミ・ヒート)のような選手だね」 イグダーラは、2015年から5年連続でNBAファイナルに進出し、3度の優勝を飾ったウォリアーズの黄金期を支えた仕事人だ。攻守での万能性に優れ、2015年にはファイナルMVPを受賞。カリー、トンプソン、グリーン、そしてケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、又はハリソン・バーンズ(サクラメント・キングス)と構成したスモールラインナップは、圧倒的な破壊力を誇り“デスラインナップ(死のラインナップ)”と他チームから恐れられた。 ボーガットの言う通り、現在のウォリアーズにはカリー、トンプソン、グリーンのビッグ3以外は経験の少ない若手が多く、頼れるベテランはいない。また、ボーガットは黄金期の強みであったベンチの駒不足も指摘している。 「ベンチは間違いなく課題だ。今の選手を見下しているわけではない。粘り強く戦い、全てを出し切る選手が揃っている。ただ、レイカーズやクリッパーズなどウェストのチームを見ると、まだ足りていないと思う。ボブ・マイヤーズ(ゼネラルマネージャー)とフロントは、オフシーズンに再度見直すだろう」 トンプソンの戦列復帰が期待される来季、ウォリアーズはどのようなロスターを構築するのだろうか。