“ドクターJ”ことジュリアス・アービングは、ダンクアーティストとして名を馳せ、フィラデルフィア・76ersでシーズンMVP(1981年)やリーグ優勝(1983年)も経験した殿堂入り選手だ。言わずと知れたスーパースターの選んだ“歴代ベストチーム”が注目を集めている。 ドクターJはポッドキャスト『Posted Up with Chris Haynes』に出演した際、“歴代ベストチーム”と1stチーム、2ndチームに分けて選出した。 「私の1stチームはオスカー・ロバートソン、ジェリー・ウェスト、ウィルト・チェンバレン、ビル・ラッセル、そしてエルジン・ベイラーだ。2ndチームはマジック(ジョンソン)、マイケル(ジョーダン)、ラリー(バード)、カール・マローン、カリーム・アブドゥル・ジャバー。レブロンのような選手は私の3rdチームになるだろう」 史上最高のプレイヤーを巡る議論で常に名前が挙がる“神様”ジョーダンが2ndチームなのに加え、“ネクスト・ジョーダン”の筆頭候補として長年リーグを牽引してきたジェームズは3rdチーム以下だとの見解を示した。ドクターJはその理由として、2010年にマイアミ・ヒートに完全FA(フリーエージェント)で移籍し、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュと“スリーキングス”を形成したように、自らチームを選んできたバックグラウンドを指摘している。 「レブロンのことを見た時、何人かは彼のことを選ぶだろう。彼(ジェームズ)は“スーパーチーム”の先頭に立ってきた男だ。マイアミでも、クリーブランドでも、ロサンゼルスでも、チームをまとめている。彼は自分のチームを選べた。私は彼のチームを選ぶつもりはない」 「(昔のスターたちはチームの)経営陣によってドラフト指名されていた。選手たちは自分のチームを選んでいない。彼らには大きな影響力がなかったんだ。カリーム(ジャバー)が4人との交換でミルウォーキー(バックス)からロサンゼルス(レイカーズ)にトレードされた時のように、経営陣が決める。カリームが主導した取引というわけじゃない。カリーム、マジック、(ジェームズ)ウォージーが揃ったのは、カリームをトレードし、マジックとウォージーをドラフトしたからだ」 選出者の世代や好みが色濃く表れる歴代ベストチームだが、ドクターJのリストでジェームズが“落選”となった事実は、米メディアでも大きく取り上げられている。