日本時間4月22日(現地21日)、アマリー・アリーナでブルックリン・ネッツ(39勝19敗)と、トロント・ラプターズ(24勝34敗)が対戦する。今季2度目となる両軍の一戦で注目となるのは、なんといってもラプターズの渡邊雄太だろう。 渡邊がラプターズとNBAの本契約を結んだことが発表された4月19日は、日本のファンにとって忘れられない日となった。しかし、渡邊が本契約を勝ち取ったことに驚く人は少なかったはずだ。それほどまでにここ最近の渡邊の活躍は際立っている。 2月に一度ローテーションから外れてしまった渡邊だったが、4月は主力の欠場も重なり出場時間が増加。すると攻守で積極的なプレイを披露し、10試合で平均19.8分、8.7得点、4.2リバウンド、1.5アシスト、FG成功率60.0%、3ポイント成功率45.8%と躍動した。特に直近3試合の活躍は目覚ましく、17日(同16日)のオーランド・マジック戦でキャリアハイの21得点を記録したかと思えば、19日(同18日)のオクラホマシティ・サンダー戦では出場時間(29分19秒)とアシスト(4)で自己最多を更新。3戦連続で2桁得点を挙げてチームの3連勝に大きく貢献し、その結果として本契約を勝ち取った。 ネッツ戦は普段スターターを務めるカイル・ラウリー、パスカル・シアカム、フレッド・バンブリート、OG・アヌノビーが復帰するため渡邊のプレイタイムは減少することが考えられる。しかし、リーグ最高のオフェンシブ・レイティング(117.5)を誇るネッツに対し、チームトップ(最低5試合出場)のディフェンシブ・レイティングを記録する渡邊を使わない手はないだろう。 ネッツはジェームズ・ハーデン(ハムストリング)の欠場が確定済み。左ももの痛みで21日(同20日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦を欠場したケビン・デュラントの出場は、試合当日の判断になるようだが、もし復帰するようであれば渡邊とマッチアップする可能性もある。そうなった場合、渡邊としては持ち前の全力守備でリーグ屈指のスコアラーを抑え、さらに自身の評価を高めたいところだ。 デュラントが欠場となったとしても、ラプターズは油断すべきではない。カイリー・アービングは先のペリカンズ戦で、ハーデンとデュラント不在のなか、32得点、8アシストとチームを勝利へ牽引。ジョー・ハリス、ランドリー・シャメットといったサポーティングキャストも好調で、点の取り合いで相手を上回るだけの爆発力は十分に残っている。 プレイイン・トーナメント出場圏内に浮上するためにも勝利が欲しいラプターズ。ネッツのオフェンスを封じるべく、渡邊の活躍により一層期待が懸かる。