2020-21シーズンのNBAもついに残り20試合を切った。『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者は、恒例のMVP候補ランキングを実施。デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが5週連続で1位に立ち、自身初の栄冠に向けて邁進している。 ヨキッチはこれまでも安定したパフォーマンスを披露してきたが、相棒ジャマール・マレーが日本時間4月13日(現地12日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で左膝前十字靭帯断裂の大怪我に見舞われ、真価を問われることになった。4月15日(同14日)のマイアミ・ヒート戦では、17得点、10リバウンド、11アシストと今季15回目のトリプルダブルを達成。マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、「ジャマール・マレーは戻ってこない。それを理解し、他の選手はステップアップしないといけない」とさらに檄を飛ばした。 ヨキッチは4月17日(同16日)のヒューストン・ロケッツ戦でも29得点、16リバウンドと活躍。ダブルダブル50回はリーグ1位で、2000年のシャキール・オニール以来となるセンターのMVP受賞も現実味を帯びてきている。 2位には前回3位のジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)が浮上した。左膝の骨挫傷も癒え、復帰後はすでに35得点以上を4回マーク。本人は「MVPは俺のものだと思っている。ただ、それにフォーカスしているわけじゃない。健康な状態でプレイオフに入り、チャンピオンシップを勝ち取ることだけを考えている」と“優勝優先”を宣言している。 3位はルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が6位からランクアップ。4月15日(同14日)のメンフィス・グリズリーズ戦で殊勲のブザービーターを決めてチームを勝利に導き、リック・カーライルHCも「ルカは今後語り継がれる代表的なスペシャルショットの一つを決めた」と称えた。 2年連続MVPのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が4位をキープ。リーグ3位の平均28.7得点を挙げているデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)は、自身のパフォーマンスもチーム成績も落ちており、2位から5位へ後退となった。