2020-21シーズンのNBAも残り20試合前後と佳境を迎えている。『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者は、恒例のMVP候補ランキングを実施。デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが4週連続で1位に立つなか、フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のジョエル・エンビードがトップ5に返り咲いた。 故障や不調を抱えるスターが増えるなかで、ヨキッチの安定感は群を抜いている。右膝痛で相棒ジャマール・マレーが2試合を欠場したなか、日本時間4月7日(現地6日)のデトロイト・ピストンズ戦で27得点、8リバウンド、11アシスト、翌4月8日(同7日)のサンアントニオ・スパーズ戦でも25得点、9リバウンド、10アシストを記録し、チームの7連勝に貢献。ナゲッツが直近19試合で16勝3敗と好成績を残す原動力となっている。 一方、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードにとっては、我慢の1週間だった。4月7日のロサンゼルス・クリッパーズ戦ではシーズンで2番目に少ない11得点(フィールドゴール2/14、3ポイント1/6、フリースロー6/7)止まり。直近3試合でフィールドゴール成功は50本中16本のみにとどまっている。それでも、複数の打撲を抱えながらリーグ3位の平均29.1得点を挙げており、ランキングでは2位を維持する形となった。 3位には、エンビードが7位から浮上した。左膝の骨挫傷で欠場が続いていたが、4月4日(同3日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で戦列復帰。4月7日のボストン・セルティックス戦では、フリースロー20本中16本成功を含む35得点とインサイドで存在感を発揮した。本人は「怪我をする前の状態に戻るにはまだ時間がかかる」と話しているが、チームにとって攻守の要の復帰は何よりの朗報だろう。 4位はミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが据え置き、5位はブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンが3位から後退。トップ5以外では、ネッツのカイリー・アービングがルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)と並んで6位タイに順位を上げている。