日本時間4月9日(現地8日)、アマリー・アリーナで渡邊雄太が所属するトロント・ラプターズ(20勝31敗)とシカゴ・ブルズ(21勝28敗)が対戦する。イースト11位のラプターズにとって、プレイイン・トーナメント出場ラインのイースト10位に位置するブルズは負けられない相手だ。 両軍が対戦するのは今季2度目で、3月15日(同14日)の前回対戦はブルズが118-95で勝利している。プレイオフ進出の可能性を広げるためにも借りを返したいラプターズだが、状況は好ましくない。カイル・ラウリー、フレッド・バンブリート、ロドニー・フッド、パトリック・マコー、ポール・ワトソン、ジェイレン・ハリスが、7日(同6日)のロサンゼルス・レイカーズ戦に続けて欠場予定となっている。 なかでもバンブリートの不在は痛手だ。オフェンス ではチーム2位の平均得点(19.8)とアシスト(6.1)を稼ぎ、ディフェンスではリーグ4位の平均スティール(1.7)を記録するなど攻守でインパクトを残すプレイメイカーはチームにとって不可欠な存在。今季欠場した試合で、ラプターズが1勝6敗と大きく負け越していることからも、その影響力がうかがい知れる。 得点源のパスカル・シアカムが直近3戦で平均28.3得点と調子を上げているのは好材料だが、ポイントになるのはサポーティングキャストの活躍か。特に先のレイカーズ戦で11得点、8リバウンドと奮闘した新人のマラカイ・フリンには、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)も「彼にはリングにアタックするよう言っている。彼がシュートまで持ち込めれば、大きな助けになる」と期待を寄せている。 前回20分近くプレイして8得点、3リバウンド、2スティール、1ブロックとまずまずの結果を残した渡邊にとっても、再びアピールをする大きなチャンスとなるだろう。守備で通用することは十分認められているだけに、2月1日(1月31日)のオーランド・マジック戦以来となる2桁得点を貪欲に狙いたい。 ブルズはニコラ・ブーチェビッチをトレード期限日に獲得して以降4連敗を喫していたが、そこから2連勝と復調傾向。厚みが増したブルズのビッグマン勢にどう対処するかも、勝負の分かれ目となりそうだ。