バックコートの強化図るニックス、ロンゾ・ボール獲得を画策か

今季のサプライズチームの一つに挙げられるのが、ニューヨーク・ニックスだ。日本時間3月19日(現地18日)時点で21勝21敗とイースト7位の成績を残しており、すでに昨季の合計勝利数に並んでいる。 2013年以来のプレイオフ出場も現実味を帯びるなか、チームは3月26日(同25日)のトレード期限までにバックコートの強化を画策しているようだ。 ニックスは先発のエルフリッド・ペイトンがハムストリングの怪我で直近10試合中8試合を、控えのデリック・ローズはリーグ規定の健康・安全プロトコルにより7戦連続で欠場中。出場時間に関してトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)と揉めていると言われるオースティン・リバースも、2月14日(同13日)以来出場していない。 そのためルーキーのイマニュエル・クイックリーと、得点力不足のフランク・ニリキーナに頼らざるを得ない状況が続いている。コンスタントに勝ち星を重ねていくためにも、戦力補強が急務となるなか、『ニューヨーク・ポスト』のマーク・バーマン記者は、ニューオーリンズ・ペリカンズのロンゾ・ボールにニックスが触手を伸ばしていると報道した。 「ニックスはトレードデッドラインまでにアップグレードを図るだろう。狙うのはバックコートの強化だ。ヒューストン・ロケッツのコンボガード、ビクター・オラディポ獲得の可能性もあるが、パスファースト思考のペリカンズのロンゾ・ボールの方がレオン・ローズ球団社長の獲得リストでは優先度が高い」 また、バーマン記者によれば、今季中に獲得できなかったとしても、シーズン終了後に制限付きフリーエージェント(FA)になるボールをニックスはオフシーズンに続けて狙うと指摘している。 「今年の夏にボールは大型契約を狙うことになるが、ペリカンズのオーナーシップはラグジュアリータックスを避ける傾向がある。そのため、『ESPN』のボビー・マークス記者の見解では1800万ドル以上の契約には渋る可能性があるという。そのなかで我々は、サラリーキャップに余裕のあるニックスがボールに強い関心を持っていると聞いている」 今季ボールは平均14.2得点、4.2リバウンド、5.5アシスト、フィールドゴール成功率42.6%、3ポイント成功率38.9%を記録。2月以降は22試合で平均15.3得点、3ポイント成功率43.4%と調子を上げており、NBA入りから課題とされてきたシュート力は大幅に改善されている。 ボールにはニックス以外に、ゴールデンステイト・ウォリアーズやロサンゼルス・クリッパーズが興味を示していると報じられている。23歳の司令塔のトレードは、今シーズン中に実現するのだろうか。

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