トロント・ラプターズのカイル・ラウリーの去就に注目が集まっている。日本時間3月26日(現地25日)に設定されたトレード期限が迫っていることもあり、NBAではいくつか移籍の噂が出てきている。その中でも実現すればインパクトが大きいものとして、メディアではラウリーの移籍が挙げられているのだ。 35歳のラウリーは今季が契約最終年で、自身の故郷であるフィラデルフィア・76ersへのトレードなどが取り沙汰されている。そんななか、日本時間3月11日(現地10日)の練習後にラウリーは、今後何が起きようとNBAキャリアの最後はラプターズのメンバーとして引退すると明言した。そのコメントを『ESPN』のティム・ボンテンプス記者が伝えている。 「一つ言えるのはトロント・ラプターズの選手として僕は引退する。もしこのままチームに残るならラプターズの一員として引退する。何か起きるようなら、1日契約を結ぶよ」 ラプターズへの愛着を口にしたラウリー。本人とエージェントはトレードを否定しており、現時点では残留が濃厚と見られているが、その可能性については「分からない」と正直に語った。 「僕は力強くシーズンを終えたいと思っている。何か起きたら、その時はその時だ。最終的には自分自身、僕のエージェント、そしてチームがそれぞれにとってベストのことをしなければいけない。それが何かは誰にも分からないけどね。自分としては、自分がまだNBAチームを助けることができるレベルにあると思っている。このチームをより成長させることができるよ」 キャリア15年目の今季、ラウリーは29試合(11日時点)で平均18.0得点、5.5リバウンド、7.0アシスト、3ポイント成功率40.3%を記録している。 3月26日のトレードデッドライン、契約が切れる今季終了後のオフシーズンと、ラウリーには今後も移籍の噂がつきまとうだろう。しかし、何が起きようと2012年からプレイするラプターズへの愛は揺らがないようだ。