NBA 2020-21シーズンの後半戦に向けて知っておくべき10のこと

NBAは束の間のオールスター休暇を経て、日本時間3月11日(現地10日)よりレギュラーシーズンが再開する。 今後プレイオフ、プレイイン・トーナメントの出場権争いが激しくなることが予想されるなか、『AP通信』のティム・レイノルズ記者が『後半戦に突入したNBAで知っておくべき10のこと』と題した記事を公開。シーズン後半戦で鍵となり得るポイントなどを紹介している。 ■無効化されたホームアドバンテージ 今季のホームチームの成績は285勝248敗となっており、その勝率(.535)は現時点でNBA史上ワーストとなっている。 ホームチームの過去最低勝率は昨季(.551)記録された。しかし、バブルではホーム扱いとなったチームが56%の勝率を残したため、これは新型コロナウイルスのパンデミックの影響ではない。 今季は、観客がいないことが結果に影響することがないとチームは考えているようだ。また、アウェイチームは、一つの街に数日滞在して試合を2試合を行うため、より多くの休暇を得ることができている。 ■不吉な王冠 ユタ・ジャズはシーズン前半終了時点で、リーグトップの成績(27勝9敗)を残した。この流れからいけばジャズはタイトルコンテンダーだと思われるが、最近の結果はその逆を指している。 過去11シーズンで、前半戦終了時にリーグ最高勝率を記録した9チームは優勝することができなかった。リーグ制覇を果たした例外は、2012年のマイアミ・ヒートと、2015年、2017年のゴールデンステイト・ウォリアーズのみ。 ■3ポイントの猛威 今季はレギュラーシーズンの試合数が82試合から72試合に短縮されたが、それでも全チーム合計の3ポイント成功数で新たな記録が生まれるかもしれない。 現在のペースを維持した場合、シーズン終了時の3ポイント成功数は2万7731本となる。過去最多記録は、それよりも224本多い2018-19シーズンの2万7955本だ。 チームは1試合平均で12.8本もの3ポイントを決めており、こちらは9年連続で最多記録を更新するペース。また、平均試投数(34.9本)は10年連続での更新が見込まれている。 ■イーストの怪物 ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは得点ランキングでリーグトップとなる平均32.7得点を記録しており、それを平均30.2得点をマークするフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードが追いかけている。 イースト所属チームの選手が得点王となれば、2012-13シーズンのカーメロ・アンソニー(当時ニューヨーク・ニックス)以来となる。また、リーグのトップ2スコアラーがイーストの選手となったのは、ドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)が1位、レブロン・ジェームズ(当時クリーブランド・キャバリアーズ)が2位となった2008-09シーズンが最後だ。 ■後半戦のスパーズ 過去5シーズン以上、後半戦で5割以上の勝率を残し続けているチームは4つ。トロント・ラプターズが5年連続、ポートランド・トレイルブレイザーズが7年連続、ヒューストン・ロケッツは8年連続で後半戦勝ち越しているが、サンアントニオ・スパーズには遠く及ばない。 スパーズは22年連続で後半戦を勝ち越している。過去22年におけるスパーズの後半戦通算成績は449勝192敗で70%という高い勝率を残している。 ■慌ただしいスケジュール 開幕からの72日間で533試合が行われた。1日平均7.4試合という慌ただしい日程だったが、後半戦はそれ以上になるかもしれない。 もし予定される残り試合が全て行われるのであれば、68日間で547試合、1日平均8試合が開催される。 ■上昇するサンズ フェニックス・サンズはリーグ2位となる24勝11敗でオールスター休暇を迎えた。大きな変化だ。 最後にサンズが勝ち越して前半戦を終えたのは29勝25敗を記録した2014-15シーズン。今季と同じような勝率となると、現在ブルックリン・ネッツのヘッドコーチを務めるスティーブ・ナッシュがポイントガードとして活躍した2007-08シーズン(37勝16敗)まで遡る。 ■1万アシストに迫るCP3 サンズのクリス・ポールは未だエリート選手だ。史上5人(ジョン・ストックトン、ジェイソン・キッド、スティーブ・ナッシュ、マーク・ジャクソン、マジック・ジョンソン)しか達成していないキャリア通算1万アシストに、あと47本と迫っている。 今季が16年目となるポールは、最初の2シーズンこそ負け越したが、それ以降は毎年チームを勝率5割以上に導いており、現在23勝11敗のサンズが今後も勝ち続ければ勝ち越しのシーズンは14年連続となる。 ■ワーストの最高勝率 厳しい日程、新型コロナウイルスの影響によりなかなか練習が行えないなど、多くのチームにとって難しいシーズンとなっている。そのため、前半戦終了時点で飛び抜けた成績を残しているチームがいないのもそのためだろう。 ジャズの27勝9敗(.750)という成績は、2005年以降では過去最低の最高勝率となった。 ■バトラーの芸術的スキル ヒートのジミー・バトラーは、リーグでも数少ないミドルレンジで輝く選手だ。それはフリースローも含む。 バトラーは過去12シーズンで誰もしなかったことを達成するかもしれない。平均20得点以上を記録し、そのうちの35%以上をフリースローで稼いだ最後の選手は、2008-09シーズンに平均24.6得点を挙げてその得点の36.4%をフリースローで挙げたケビン・マーティン(当時サクラメント・キングズ)だ。今季のバトラーは平均20.5得点を記録しており、そのうちの35%がフリースローから決めている。

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