今季ヘッドコーチ(HC)として新たなキャリアを進み始めたブルックリン・ネッツのスティーブ・ナッシュHCが、シーズン前半戦の戦いぶりを振り返った。 ここまで24勝13敗という戦績でイースト2位につけているネッツは、直近11試合で10勝、またアウェイではフランチャイズ記録の7連勝と好調を維持してオールスター休暇へと突入した。勢いに乗るチームを率いたナッシュHCは、2月の月間最優秀コーチに選出されている。 スペンサー・ディンウィディー(右ひざ前十字靭帯部分断裂)がシーズン全休となり、チームの得点リーダーであるケビン・デュラントも怪我やプロトコルにより18試合を欠場。カイリー・アービングは個人的理由により2週間チームを離れ、1月にはジェームズ・ハーデンが加入するなど、短いコーチングキャリアの中で多くのことを経験したナッシュHCは「逆境は決意とタフさ、そして結束力を構築する」と語った。ネッツ公式サイトのトム・ダウド記者が、その内容を伝えている。 「私たちは様々なことを経験した。酷い敗戦もあれば、良くないパフォーマンスをもあった。厳しいスケジュールに、ロスターも変わったね。これらを乗り越え、どうにか結束することにはやりがいを感じる。困難に直面しつつも勝ち続ける、その絶妙なラインを進んでいきたい。そうすることで、ここぞという場面のために活きる決意を得ることができる」 「前向きでポジティブ。そして安定感がある」(ジョー・ハリス)、「素晴らしいプレイヤーズコーチ」(ディアンドレ・ジョーダン)と選手たちから評価されるナッシュHC。現役時代はポイントガードとしてチームを指揮したが、ベンチからチームに指示を出すコーチ職を本人は楽しんでいる。 「本当に楽しいよ。コート上でチームをリードするのと、サイドラインでそれをするのとは全く違うことなんだ。その役割に適応する必要があるけど、楽しめているよ。素晴らしい人々からのサポートを受けつつ、学んで成長できている」 シーズン後半戦からはデュラントの復帰も期待されるネッツ。フランチャイズ初優勝に向け、その勢いをさらに加速させることはできるのか。挑戦が続くルーキーHCの真価が問われる。 シーズン後半戦初戦、ネッツは日本時間3月12日(現地11日)にボストン・セルティックスと対戦する。