日本時間3月8日(現地7日)、ステイトファーム・アリーナで開催された「NBAオールスター2021」のイベント「AT&T スラムダンク」で、ポートランド・トレイルブレイザーズのアンファニー・サイモンズが優勝した。 オールスターゲームのハーフタイムに行なわれたダンクコンテストには、今季3年目のサイモンズに加えて、2020年のドラフトコンバインで2000年以降では歴代3位タイの垂直跳び44インチ(約112cm)を記録したキャシアス・スタンリー(インディアナ・ペイサーズ)、デイトン大でプレイした昨季にNCAA最多のダンク数を記録したオビ・トッピン(ニューヨーク・ニックス)の3人が出場した。 また、審査員はドミニク・ウィルキンス(1985、1990年)、ディー・ブラウン(1991年)、ジェイソン・リチャードソン(2002、2003年)、ジョシュ・スミス(2005年)、スパッド・ウェッブ(1986年)と5人の歴代ダンク王が務めた。ウィルキンス、スミス、ウェッブの3人はアトランタ・ホークスの選手として優勝しており、リチャードソンが優勝した2003年は開催都市が今年と同じアトランタだったというつながりがある。 1人2回の試技が行なわれた予選ラウンドで、サイモンズはバックボードの中央付近に設置されたボールを叩き込むという跳躍力の高さを見せつけたダンク(46点)と、2000年のコンテストでトレイシー・マッグレディ(当時トロント・ラプターズ)が披露した360°のボースハンドダンク(49点)を披露し、計95点を獲得。トッピンはジャンプ直前にレッグスルーしてから空中でキャッチしてリバース二持ち込むダンク(48点)と2人超えウィンドミル(46点)で計94点を記録したトッピンとともに、決勝ラウンドに進んだ。 決勝ラウンドは、先行したトッピンがフリースローラインを約一歩踏み込んだところからレッグスルーを披露。その後試技に挑んだサイモンズは、リングに顔が近づくほどのジャンプから豪快なワンハンドダンクを叩き込む。審査の結果、リチャードソン、ウィルキンス、ブラウンの3人がサイモンズの名前を挙げた。 サイモンズはチームメイトである昨年王者デリック・ジョーンズJr.から、「自分が得意なことをする、最初のダンクをしっかり決めること」というアドバイスを受けていたと明かした。また、緊張していたというが、「クリエイティブな面を見せられて楽しかった。多くの人が僕のジャンプ力を知らなかっただろうから、才能を見せたいと思っていた」と、優勝によって自分の存在をアピールできた喜びを語っている。