日本時間3月5日(現地4日)、ポートランド・トレイルブレイザーズが本拠地モダ・センターでサクラメント・キングスと対戦し、123-119で勝利を飾った。ブレイザーズは今季戦績が21勝14敗、キングスは14勝22敗となった。 同点が9回、リードチェンジが11回と緊迫した一戦で、輝きを放ったのはブレイザーズのデイミアン・リラードだった。105-108と3点リードされた試合残り3分から、リラードは“デイムタイム”と称される持ち前のクラッチ力を発揮。ミドルレンジのプルアップジャンプシュート、トランジションからのドライビングレイアップ、そして3ポイントを立て続けに2本と、わずか1分45秒の間にシュートを4連続で決めて10得点を荒稼ぎ。115-108と一気に形成を逆転させたのだった。 キングスのディアロン・フォックスが残り13.4秒から2本続けて3ポイントを沈めて1点差に迫るも、その後ブレイザーズがしっかりとフリースローを決めて逃げ切りに成功している。 クランチタイムで爆発したリラードは、第4クォーターの15得点を含む44得点、7アシスト、0ターンオーバーと圧巻の活躍を披露。『ESPN』によれば、リラードが40得点以上かつ0ターンオーバーを達成したのは通算5度目で、ターンオーバーが記録されるようになった1977-78シーズン以降ではジョージ・ガービン(元サンアントニオ・スパーズほか)と並び史上3位の記録だという。同記録の1位はマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の14回で、2位には6回でアンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)がつけている。 ブレイザーズはリラードのほか、エネス・カンターが22得点、21リバウンド、カーメロ・アンソニーが16得点とエースを援護し、チームの3連勝に貢献している。 敗れたキングスはフォックスがチーム最多の32得点、8リバウンド、12アシスト、バディ・ヒールドが21得点、6リバウンド、ハリソン・バーンズが17得点、5リバウンドをマーク。出場した8人中7人が2桁得点を挙げるも、成功率62.5%(10/16)とフリースローのミスが痛手となった。 ブレイザーズはオールスター休暇後の12日(11日)にフェニックス・サンズと、キングスは同日にヒューストン・ロケッツと対戦する。 なお、ブレイザーズは左足骨折で1月中旬から欠場しているCJ・マッカラムが練習に復帰したと5日に発表。セカンドスコアラーが戦列に戻ってくることが期待されるシーズン後半戦は、さらに勢いを加速させるかもしれない。