ウェスタン・カンファレンスでは現在ユタ・ジャズが直近19試合で18勝と話題の中心になっているが、フェニックス・サンズも負けじと好調を維持している。ジャズの影に隠れながらも、サンズは直近10試合で9勝を挙げており、シーズン成績17勝9敗でウェスト4位につけている。 11年ぶりのプレイオフ出場を目指すチームを牽引するのはデビン・ブッカーだ。24歳のエースは、左ふくらはぎの怪我から復帰して以降調子を上げており、過去8試合で平均27.4得点、FG成功率52.6%を記録。日本時間2月16日(現地15日)には自身初の週間MVPにも選出された。 ハイパフォーマンスを続けるブッカーだが、プレイ内容以上にリーダーとしての成長がチーム内で評価されているようだ。同僚のミケル・ブリッジズが「彼はチームの準備を整え、正しい道からそれないようにしてくれている。僕らが集中を試合通して途切らせないようにね」と賛辞を送り、モンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は以下のようにブッカーの向上心を讃えた。 「何かをどうしても成し遂げたいとき、自分自身がリーダーにならなければいけない時がある。人はそれぞれの役割に応じて成長していく。彼のリーダーシップは時間とともに自然に生まれてくる。それが今表れているね」 期待される2年連続でのオールスター選出に、司令塔のクリス・ポールは「間違いない」と太鼓判を押すが、ブッカー本人は、「競争力の高いバスケを毎日することをずっと求めていた」と何よりも勝利を求めている。 「5年も下を向き地道にやってきたのは、この時のためだ。勝ち続けたい。僕らにはそれを実現するためのカルチャーと土台が揃っている」 ブッカーとサンズの快進撃は果たして今後も続くのか。サンズは次戦、2月17日(同16日)にブルックリン・ネッツと対戦する。