日本時間1月24日(現地23日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーがこの日行なわれたユタ・ジャズ戦で、通算3ポイント成功数でレジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ)の記録(2560本)を抜き、歴代2位(2562本)に浮上した。ミラーが18シーズン、1389試合かけて達成した記録を、カリーは715試合、12シーズンで追い抜いたのだ。 さまざまな場面で「子どもの頃に好きだった選手はレジー・ミラー」と語ってきたように、カリーにとってミラーは憧れの選手だった。そんなミラーの選手の記録を更新するにあたり、「(記録更新の1本前となる)3本目を決めたあと、次の1本が大きなものとなることは分かっていた。だから、第3クォーターに決めた4本目は本当に特別なものとなったよ。長い間、楽しみにしていたことだからね」と振り返った。 なお、歴代1位はレイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか)の2973本。カリーは今季、1試合平均4.1本の3ポイントを沈めており、このペースを維持できればアレンの記録に追いつくまであと100試合前後となる。来シーズン中には記録更新の可能性があるのだ。 カリーは過去6シーズンで1試合平均9.8本の3ポイントを放っているが、同時に43.3%の高確率で決めている。これがいかにハイペースかつ高確率であるかというのは、ミラーが最も試投数が多かったのは1996-97シーズンの6.6で通算成功率は39.5%、アレンのそれは2005-06シーズンの8.4本&通算成功率40.0%という数字からも見て取れるだろう。なお、カリーの成功率は歴代7位で、トップはウォリアーズのヘッドコーチであるスティーブ・カー(45.5%)、同2位はステフィンの弟セス(44.9%)である。※ランキングは通算成功数が200本以上の選手が対象 なお、カリーが歴代2位に上り詰めるまでのマイルストーンは以下の通り。 1本目:2009年10月30日 NBAキャリア2試合目となるフェニックス・サンズ戦で達成。3本放ち2本沈めた。 100本目:2010年2月27日 通算58試合目となるデトロイト・ピストンズ戦で達成。6本中3本成功し、ゲームハイの27点をマークしてチームを勝利に導いた。 500本目:2013年1月26日 通算221試合目となるミルウォーキー・バックス戦で達成。9本中5本沈めて26点を叩き出したが、試合には102-109で敗れている。 1000本目:2015年1月7日 通算369試合目となるインディアナ・ペイサーズ戦で達成。8本中4本沈めて21点を記録し、チームを勝利に導いた。 1500本目:2016年3月11日 史上最速となる通算477試合目で到達。アレンは661試合要している。 トップ10入り:2017年3月5日 マディソンスクエア・ガーデンで行なわれたニックス戦で、カリーは3ポイントを3本の成功して通算1833本に到達。チャウンシー・ビラップス(元ピストンズほか/1830本)を抜いて歴代トップ10入りを果たした。 2000本目:2017年12月4日 この日は11本中5本の3ポイントを沈めて、史上最速となる597試合で通算2000本到達。 トップ5入り:2018年10月24日 この日のワシントン・ウィザーズ戦、3本目の3ポイントを決めた時点でジャマール・クロフォード(元シカゴ・ブルズほか/2153)の記録を更新。なお、試合を通しては第3クォーターまでに11本も沈めている。 2500本目:2020年12月27日 歴代3人目となる通算2500本に到達。3ポイント5本を含む36点をマークして、チームに今季初勝利をもたらした。