ヒューストン・ロケッツのジョン・ウォールは、今季3戦目となる2020年12月31日(日本時間21年1月1日)のサクラメント・キングス戦で約2年ぶりの実戦復帰を果たした。長いリハビリを経て、コートに戻れたことに本人も喜びはひとしおだったようだ。 2010年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたウォールは、1年目からウィザーズの司令塔兼エースとして君臨。2013-14シーズンから5年連続でオールスターに選出されるなど、その実力はリーグトップクラスを誇るが、2019年2月に自宅で滑って転んでしまい、左足アキレス腱断裂の大怪我に見舞われた。 2019-20シーズンは万全を期すために全休。今季に完全復活の照準を絞っていたなかで、開幕前にラッセル・ウェストブルックとの電撃トレードが成立し、ロケッツの一員となった。 新型コロナウイルスに感染したチームメイトの濃厚接触者とされ、隔離で開幕に出遅れたが、2020年ラストゲームとなった12月31日のキングス戦でスタメン出場。2018年12月26日(同27日)のデトロイト・ピストンズ戦以来となる公式戦のコートに立った。 第1クォーター残り8分46秒にジェームズ・ハーデンのパスからダンクを叩き込んで復帰後初得点。激しいシーソーゲームとなるなかで37分間プレイして22得点、6リバウンド、9アシスト、1スティール、1ブロックを記録し、122-119の勝利に大きく貢献した。『NBA.com』は、試合後のウォールのコメントを紹介している。 「ジャンプショットの錆びつきを取り除く必要はあるけど、2年間と5日もプレイしていなかったからね。ここに戻って来られて嬉しい」 9年間を過ごしたウィザーズを離れ、ロケッツで新たな挑戦のスタートを切ったウォール。長期離脱を余儀なくされたとはいえ、まだ30歳。これからどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみは尽きない。