デトロイト・ピストンズは、12月26日(日本時間27日)に行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦で2度のオーバータイムの末に119-128で敗れた。開幕2連敗を喫する形となったが、3年目を迎えたドゥエイン・ケイシーHC(ヘッドコーチ)は“我慢の時”と捉えているようだ。チーム公式サイトがコメントを伝えている。 ミネソタ・ティンバーウルブズとの開幕戦で逆転負けして黒星スタートとなったピストンズは、キャバリアーズとシーソーゲームを展開。第4クォーター最終盤に追いつかれ、試合はオーバータイムに突入した。 最初の延長戦で8連続得点と主導権を握ったが、残り2分15秒で得点できずに2度目の延長戦へ。その後は10連続得点を許し、力負けしてしまった。 ピストンズは先発のメイソン・プラムリーがファウルアウトで退場。ジャーリール・オカフォーが右足首負傷で途中交代、セクー・ドゥムブヤも負傷し、苦しい台所事情を強いられている。しかし、チーム最多の44分間プレイして、26得点、6リバウンド、4アシスト、3スティールと奮闘した大黒柱のブレイク・グリフィンは、「それは言い訳に過ぎない」と語る。 「単純に良くなるしかない。新しいファクターに頼るのは好きじゃないんだ。結局はバスケットボール、良い仕事をするしかない」 一方ケイシーHCは、チームトップの28得点、10リバウンドを記録した新加入のジェラミ・グラントの活躍、そしてディフェンスのアジャストに手ごたえを感じ始めているようだ。 「ジェラミは自分の感覚を掴みつつある。素晴らしい仕事をしたと思う。大きなステップだ。あと足りないのは試合を締めくくるニュアンスだけだ。チームとして、ディフェンスは少しずつ前進している。後半は良かった。まだスペーシングやどこがオープンになっているのか、細部を突き詰める必要があり、それは時間がかかる。今は“生みの苦しみ”を経験しているんだ」 昨季ピストンズは20勝46敗でカンファレンス13位に沈んだだけに、序盤戦でしっかり立て直しておきたいところだ。