12月6日(日本時間7日)、アメリカのスポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』が、2020年の最優秀アスリートに贈る「スポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出された5人を発表した。そのうちの1人に、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが選出されている。 ジェームズは過去に2回同賞を受賞(2012年、2016年)。スポーツ・イラストレイテッドによれば、同賞に3回選出されたアスリートはジェームズが初だという。なお、同賞に複数回選出されているのは、ジェームズとゴルフのタイガー・ウッズのみ。 “活動家”というテーマが設けられた今年の賞にはジェームズのほかに、WNBAのブレアナ・スチュワート(シアトル・ストーム)、テニスの大坂なおみ、NFLのパトリック・マホームズとローレント・デュバニー・ターディフ(ともにカンザスシティ・チーフス)が選ばれている。 同誌の編集者はジェームズの選出理由について、以下のように述べている。 「35歳のジェームズは、長い間社会的及び政治的な意見を発してきました。彼が史上最高のNBA選手であるかということに関しては議論があります。しかし、人種的正義、教育改革、黒人コミュニティのエンパワーメント、投票権キャンペーンといったさまざまな慈善活動の取り組みにより、社会問題を意識する近年のアスリートのスタンダードを作ったことは間違いありません」 また、同誌はジェームズが、長年にわたりスポーツマンシップの模範に徹し、世界に影響を与えた選手へ贈られる「モハメッド・アリ・レガシー・アワード」にも選出されたとしている。 ジェームズはレイカーズ加入2年目の昨季、レギュラーシーズンに平均25.3得点、7.8リバウンド、リーグトップの10.2アシスト、1.2スティールを記録。プレイオフでも平均27.6得点、10.8リバウンド、8.8アシスト、1.2スティール、0.9ブロックと攻守で抜群の存在感を示し、大黒柱としてチームを10年ぶりのリーグ制覇に導いた。 12月3日(同4日)には、チームとの契約を延長したことが発表され、キャリア20年目の2022-23シーズンまで現役を続けることになった。