今オフにポートランド・トレイルブレイザーズと、ベテラン最低保証年俸で1年契約を結んだベテランフォワードのカーメロ・アンソニーだが、2020-21シーズンは控え選手としてプレイすることになりそうだ。 今季のブレイザーズは、オフにロバート・コビントンとデリック・ジョーンズJr.を獲得。昨年12月にアキレス腱を断裂したロドニー・フッドも怪我から復帰して残留と、フォワードの層が厚くなった。 そんななか、ブレイザーズOBのチャニング・フライがホストを務める『Talkin' Blazers』に出演したブレイザーズのバスケットボール運営部門のニール・オルシェイ代表がアンソニーの起用法について言及。キャリアのほとんどを先発として過ごしてきたアンソニーだが、控えとしてプレイする準備ができていると語った。その内容を、『NBC Sports Northwest』のジェイミー・ハドソン記者が伝えている。 「メロはもう納得している。彼はおそらくベンチからの出場となる。セカンドユニットの方がより活躍できるはずだ。スモールフォワードの先発はコブ(コビントン)かデリック(ジョーンズJr.)になると思われるが、そのラインナップではメロにはほとんどシュートチャンスがないだろう。だが、セカンドユニットでプレイするなら、メロはポストアップから得点を重ねることができるし、控えメンバーのオフェンスの起点になることができる。おそらく、ベンチ出場になることで彼の役割は大きくなるはずだ」 レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュらと同じ2003年のドラフトで、1巡目全体3位指名を受けてNBA入りしたアンソニーは、キャリア全盛期にプレイしたデンバー・ナゲッツ、ニューヨーク・ニックスではエースとして活躍した。しかし、2017年以降に在籍したオクラホマシティ・サンダーとヒューストン・ロケッツでは役割が減少。それに上手く適応できず、2019年1月にロケッツからシカゴ・ブルズへトレードされると、翌2月に解雇の憂き目に遭った。 その後、9か月以上も所属チームがない状態が続いたなか、昨季開幕後にブレイザーズと契約。レギュラーシーズン58試合に先発出場し、平均15.4得点、6.3リバウンド、1.5アシストを記録する活躍で、ブレイザーズのプレイオフ出場を後押しした。 アンソニーはキャリア通算1122試合で、平均23.6得点、6.5リバウンド、2.9アシストを記録。デビューからほとんどの試合で先発を務めており、控えから出場したのはロケッツ時代の8試合だけだ。「このチームこそが最も自分に合っていると思う」と過去にブレイザーズ愛を語っていたベテランスコアラーが、新たな役割でも輝くことができるか注目となる。