11月21日(日本時間22日)、フレッド・バンブリートがトロント・ラプターズとの再契約で合意したと『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じた。同記者がバンブリートのエージェントから得た情報によると、契約は4年総額8500万ドル(約88億3000万円)になるという。 2016年にドラフト外からラプターズに入団したバンブリートは、2年目から控えポイントガードとしてチームにエナジーとタフネスを与える存在として頭角を現し、2019年の優勝にもシックスマンとして大きく貢献した。先発に昇格した昨季は、高いバスケットボールIQと高精度の長距離砲を武器に、54試合で平均17.6得点、3.8リバウンド、6.6アシスト、3ポイント成功率39.0%を記録し、プレイオフでもチームのピンチを幾度となく救う活躍を見せた。 ポイントガードにおいては、今FA(フリーエージェント)市場における最注目選手との評価を受けていたバンブリートの引き止めについて、マサイ・ウジリ球団社長は「最優先事項だ」と過去に言及。その言葉通り、生え抜きポイントガードをチームに残留させることに成功した。 また、『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によると、バンブリートが今回締結する予定の総額8500万ドルという契約金は、ドラフト外選手としては史上最高額。FA交渉が解禁される前に「大型契約を勝ち取りたい。まだ(キャリア)4年だが、リーダー役としてもっと花開く時期だと思う」と語っていたバンブリートにとっても、望み通りの結果となった。ちなみに、20日(同21日)にロサンゼルス・レイカーズへの移籍合意が報じられたウェスリー・マシューズが、2015年にダラス・マーベリックスと契約した際の7010万ドル(約72億8000万円)がこれまでの史上最高額だった。 ラプターズではバンブリート以外にも、サージ・イバカ、マルク・ガソルなどが完全FAだが、チームがどのような動きを見せるのか今後も注目だ。