11月16日(日本時間17日)、サンアントニオ・スパーズはデマー・デローザンが年俸2770万ドル(約29億円)のプレイヤーオプションを行使し、2020−21シーズンもチームに残留することを発表した。 チームの公式ツイッターでは、新シーズンに向けて意気込みを語るデローザンのコメントが紹介されている。 「サンアントニオ、自分はここに残るよ! (再開シーズン開催地の)オーランドで見せたプレイを、トレーニングキャンプでさらにレベルアップさせることを楽しみにしている」 デローザンは昨季、68試合の出場で平均22.1得点、5.5リバウンド、5.6アシストと中心選手として奮闘。今年3月には今オフに複数年の契約延長を結べないようなら、オプションを破棄して完全FA(フリーエージェント)になる方針だと報じられていたが、結果的に新シーズンもスパーズに身を置くことになった。現時点でチームが新契約を結ぶ考えを持っているかは不明だが、現行契約のままであればデローザンは来オフに完全FAとなる。 デローザンの残留が決まったスパーズだが、32勝39敗の成績に終わった昨季は連続プレイオフ出場が22年で途切れるなど、世代交代を必要とする過渡期にある。そのため『NBC Sports』のダン・フェルドマン記者は、条件が合えば31歳のデローザン、35歳のラマーカス・オルドリッジという2人の主軸が、シーズン中にトレードされる可能性もあるだろうと指摘。しかし、デローザンの高額なサラリーとミドルレンジ主体のプレイスタイルがネックとなり、獲得に手を挙げるチームは「限られるだろう」としている。 果たしてスパーズは、このままエースとともにチームの立て直しを図るのか。それともトレードを探るのか。ひとまず残留が決まったとはいえ、デローザンの去就は今後も注目となる。