レイカーズ、連覇に向けてスパーズのデマー・デローザンに興味? 交換要員はカイル・クーズマか

ロサンゼルス・レイカーズが、サンアントニオ・スパーズのデマー・デローザンを獲得するトレードを検討しているようだ。レイカーズは、4度のオールスター出場歴を誇るデローザン獲得のためなら、カイル・クーズマとダニー・グリーンを差し出す可能性があると、『The Ringer』のケビン・オコナー記者が報じている。 昨季10年ぶりNBA史上最多タイとなる17度目の優勝を飾ったレイカーズ。堅牢な守備がプレイオフを勝ち抜く大きな要因となったが、その一方でオフェンスは2枚看板のレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスに頼る場面が散見された。特にプレイメーク面におけるジェームズの負担は大きく、控えの司令塔ラジョン・ロンドがチームを去る可能性がある今オフは、自らオフェンスを展開できるクリエイターの補強が課題だと言われている。 そんななか、オコナー記者は主力の放出を考慮しているというスパーズのデローザンに、レイカーズが注目しているとした。 「スパーズは、ラマーカス・オルドリッジとデマー・デローザンの放出を検討している。デローザンに関しては、レイカーズがカイル・クーズマとダニー・グリーンとの交換で獲得に興味を示していると耳にした」 2009年のNBAドラフト1巡目全体9位指名でトロント・ラプターズに入団したデローザンは、ミドルレンジを中心としたオフェンスを武器に9年間在籍したラプターズでエースとして活躍。2018年にカワイ・レナードが絡むトレードでスパーズに移籍し、昨季は68試合で平均22.1得点、5.5リバウンド、5.6アシストという好成績を記録した。3ポイントが苦手であるため完璧な人材とは言えないが、デローザンの味方を活かす能力は年を重ねるごとに向上しており、プレイメーカーの補強というレイカーズのニーズには合っている。 一方、31歳のデローザンの交換要員として名前が挙がる25歳のクーズマは、3年目の昨季に平均12.8得点、4.5リバウンド、1.3アシストを記録。デローザンの成績と比較すると見劣りするが、デイビスが加入する以前の2018-19シーズンには平均18.7得点をマークするなど実力は確かで、もしトレードが実現すれば名将グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)のもとで才能を開花させる可能性は大いにある。また、金銭的バランスを取るためトレードに加えられる可能性が高いグリーンも、3&Dとして需要はあるはずだ。 ただ、やはりジェームズ、デイビス、デローザンの相性を考えると、可能性はゼロではないとは言え、この“BIG3”誕生説は現実味に欠ける。2017年のドラフトからクーズマに関心を示していたと言われるスパーズにとっては悪くないトレードかもしれないが、この話は噂で終わる可能性が高そうだ。

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