サンアントニオ・スパーズのティム・ダンカンAC(アシスタントコーチ)が、アシスタントコーチ職を退くようだ。今後はスパーズの選手の育成をサポートしていくと、『New York Times』のマーク・スタイン記者が伝えている。 「グレッグ・ポポビッチのスタッフとして昨シーズンを過ごしたスパーズのティム・ダンカンが、フルタイムのコーチングから離れるようだ。チームはもともとダンカンが(ACとして)ベンチに座るのは1年のみと見ていた。ダンカンはAC就任前に行っていた、チームの練習施設で育成の手助けをする役割に戻ると予想されている」 ダンカンは1997年のドラフト全体1位指名でNBA入り。引退する2016年までスパーズ一筋で過ごし、リーグ優勝5回、シーズンMVP2回、ファイナルMVP3回、オールNBAチーム15回と数々の栄誉を獲得した。NBA史上最高峰のPFであるフランチャイズレジェンドが、2019-20シーズンにACとしてベンチに戻ったことは、地元サンアントニオで大いに歓迎されていた。 今年3月にグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)が個人的な理由でチームを離れた際、1試合だけ代理HCを務めたことで次期指揮官として期待する声も高まっていた。しかし、バブル(隔離地域)で行われた再開シーズンではチームに帯同せず、肩の手術を行ったラマーカス・オルドリッジのリハビリをサポートしていた。 44歳のダンカンが、将来的に再びコーチとしてベンチに戻るかは現時点では不透明だが、今後もスパーズと関わり続けることが分かっただけでもファンにとっては朗報だろう。