デトロイト・ピストンズは、2019-20シーズン途中にチーム一筋8年目だったアンドレ・ドラモンドをクリーブランド・キャバリアーズへ放出し、再建に舵を切った。カンファレンス13位(20勝46敗)と低迷したなかで、ドラフトは重要な補強の場となるが、指名権を1巡目7位から上位へグレードアップさせることも視野に入れているようだ。 昨季はエースのブレイク・グリフィンがハムストリングと膝の痛みで開幕10試合を欠場すると、年明けに左膝の手術を受けてシーズン絶望。わずか18試合(平均15.5得点、4.7リバウンド、3.3アシスト)しか出場できず、チームもグリフィン不在時は12勝36敗とエンジンがかからなかった。 グリフィン、デリック・ローズ、ルーク・ケナードが中心メンバーとなるなかで、今年のドラフトでは大型司令塔ラメロ・ボールが最大のターゲットとされる。メンター兼マネージャーを務めるジャーメイン・ジャクソン氏は、2015~18年にピストンズでアシスタントコーチを歴任しており、その点でもピストンズにゆかりがあると言える。 すでに1位指名権を持つミネソタ・ティンバーウルブズが、バスケットボール運営部門代表のガーソン・ロサス氏、ライアン・サンダースHC(ヘッドコーチ)が出席してボールと会談しているが、『ESPN』のエリック・ウッドヤード記者によれば、ピストンズも指名権を1巡目7位からグレードアップさせることを選択肢に入れているとトロイ・ウィーバーGM(ゼネラルマネージャー)が明言しているという。 「すべてのカードがテーブルの上にある。私はドラフトが好きだ。ドラフトはいつもポジティブに見ている。ザイオン・ウィリアムソンやジャ・モラントはいないかもしれないが、我々が好む選手たちがドラフトにはいる。若い選手に初日からカルチャーを形成するのを手助けするチャンスを与える意味で、ドラフトは素晴らしい。指名権をグレードアップすることも間違いなくオプションだ。ドラフトが来るのをワクワクしている」 ピストンズはドラフトでどのような一手を打つプランを推し進めているのか、注目が集まる。