キングスのバディ・ヒールド、母校関係者が“覚醒前”のエピソードを披露「当時は無名かつ未知数の選手だった」

サクラメント・キングスのバディ・ヒールドは、サンライズ・クリスチャン・アカデミー高時代につけていた「24番」が同校史上初の永久欠番となり、10月24日(日本時間25日)に行われたセレモニーに参加した。関係者も「無名の選手だった」とサクセスストーリーに感嘆している。『Varsity Kansas』のテイラー・エルドリッジ記者が伝えた。 バハマのフリーポートで生まれたヒールドは、高校3年生の2010年秋にサンライズ・クリスチャン・アカデミー高へ編入することになり、アメリカへ移住。当時のカイル・リンドステッドHC(ヘッドコーチ)に抜擢されて頭角を現し、オクラホマ大進学を勝ち取った。 2016年にドラフト1巡目6位指名でニューオーリンズ・ペリカンズへ入団し、シーズン途中にキングスへトレード。3年目の2018-19シーズンには全82試合に出場して平均20.7得点を挙げると、今季は2月8日(同9日)のサンアントニオ・スパーズ戦では史上最速でキャリア通算800本目の3ポイントシュートを成功させ、オールスターウィークエンドに行われた3ポイントコンテストでは見事に優勝した。 昨年10月には4年総額1億600万ドル(約111億円)の大型契約を結び、今やリーグ屈指のシューターとして名を馳せるヒールド。現在サンライズ・クリスチャン・アカデミー高で指揮を執るルーク・バーンウェルHCは、無名の存在から上り詰めた努力を称えている。 「バディは無名かつ未知数の選手としてここに来た。彼は当時、島(バハマ)のベストプレイヤーでさえなかったと言っている。だけど、いつも夢見ていたことに挑戦するチャンスを得た。サンライズ(高校)がなければ、成功はなかったと強く感じているだろう。バディほどサンライズ・バスケットボールを体現している選手はいない。コーチだったカイル・リンドステッドは、成長、キャラクター、信頼を追求しながら自分のベストを最大化することに取り組んだ。バディはそのすべてに該当する」 史上初の永久欠番として、サンライズ・クリスチャン・アカデミー高の歴史に名を刻んだヒールドは、セレモニーのスピーチでこのように感謝を述べている。 「もう1度やり直すとしたら、ここに戻ってくる。10年後、母国がサンライズに戻って永久欠番になると誰が思っただろう。クレイジーだけど、感謝しかない。ここは常に僕のホームだ」 オフの間、様々なチームの補強リストに挙がるなど引く手あまたのヒールドは初心に返り、さらなるステップアップを誓っていた。

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