ロサンゼルス・レイカーズは今季通算17回目の優勝を果たし、新シーズンにはリーグ2連覇に挑む。ロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)のなかでは、将来的にアンソニー・デイビスを次なるフランチャイズプレイヤーとして据え、新たなヤングスターをサポート役に置くプランがあるようだ。 ファイナルMVPに輝いた35歳のジェームズは、来季も契約を残しており、プレイヤーオプションの2021-22シーズンまで含めれば、あと2年間は大黒柱として計算できる。 一方で、今プレイオフでジェームズに匹敵する活躍を見せたデイビスは、プレイヤーオプションを破棄して完全FA(フリーエージェント)になる可能性が指摘されている。再契約が基本線と言われているとはいえ、ほかにもケンテイビアス・コルドウェル・ポープ、エイブリー・ブラッドリー、ラジョン・ロンドがプレイヤーオプションのうえ、ジャレッド・ダドリーやドワイト・ハワードなど計10人が完全FAになる可能性がある状況。どれだけ優勝メンバーをキープできるかは、連覇を目指すチーム作りを進めるにあたって大きなポイントだ。 ペリンカGMは『ESPN』のポッドキャスト『The Woj Pod』に出演した際、ジェームズとデイビスを中心としたロスター整備を進めつつ、将来的にはデイビスを軸とした形にシフトするビジョンを明かしている。 「今回の優勝にはアスタリスク(注意書き)が付くのかという疑問もあるだろう。でも、私は『いや、ゴールドスターだ』と言うよ。目的に到達するためにチーム、選手、スタッフがあの(バブルという)環境で一緒に戦った証だからだ。来年もまたチャンピオンシップを手にしたいと思っている。レブロンとAD(デイビス)の周りにピース(選手)をキープするために全力を尽くす。キャップスぺースを掘り下げていけば、『ADがフリーエージェントで5年、6年、7年、8年と(レイカーズに)とどまることを選んだなら、コンビを組ませる若いタレントをもう1人加えることができる』と言える将来的なフレキシビリティー(柔軟性)が我々にはある」 2009-10シーズン以来の優勝をきっかけに、レイカーズ王朝を築き上げられるか。ペリンカGMの手腕が問われることになる。