インディアナ・ペイサーズのネイト・ビョルクレン新HC(ヘッドコーチ)は、比較的オーソドックスなバスケットボールを好んだネイト・マクミラン前HCとは違い、「破壊力があり、とてもアグレッシブなスタイル」をチームに持ち込もうとしているようだ。 10月20日(日本時間21日)に行われたビデオ会見で、ビョルクレンHCが来季の方向性について語った内容を、『NBC Sports』のカート・ヘリン記者が伝えている。 「見ていて面白いチームになるだろう。オフェンスでは両サイドで目まぐるしく動くはずだ。そして様々な選手が素早くボールを運んでいくことになるだろう。ポゼッションの回数を増やし、フリースローラインからゴールにアタックし、スリーポイントシュートも活かすつもりだ。守備では、クォーター間、タイムアウト後、連続得点している間など、様々な場面で頻繁にディフェンス戦略を変えていきたい。このディフェンスは破壊力を持つはずだ」 今季は平均3ポイント試投数がリーグで最も少なく、試合のペースも22位だったペイサーズ。来季はよりアップテンポなスタイルを目指すとしたビョルクレンHCは、戦力について以下のように語った。 「このチームにはタレントが揃っていたので、是非ともヘッドコーチになりたいと思った。直近24時間で、選手について多くのことを知れたのは、自分にとって特別なものとなった。これから、もっと彼らのことを知りたいと思っている」 ペイサーズには、ビクター・オラディポ、ドマンタス・サボニス、TJ・ウォーレン、マルコム・ブログドン、マイルズ・ターナーといった機動力とシュート力を兼ね備えた選手が揃っているため、ビョルクレンHCが目指すバスケットボールには最適なチームだと言えるかもしれない。また、主力のほとんどが来季も契約が残っており、これまでに培ったチームケミストリーを維持したうえで新たな戦略を取り入れられる点も大きいだろう。 アシスタントコーチとしてトロント・ラプターズで優勝を経験したビョルクレンHCが、ペイサーズでどのような手腕を発揮するのか注目だ。