ワシントン・ウィザーズのジョン・ウォールが、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)主催のピックアップゲームに参加して復活を印象づけたという。『NBC Sports Washington』のクリス・ミラー記者が伝えた。 ウォールは2010年のドラフト全体1位指名でNBA入りし、1年目からウィザーズの司令塔兼エースとして君臨してきた。2013-14シーズンから5年連続でオールスターに選出されるなど、その実力はリーグトップクラスを誇るが、2019年2月に自宅で滑って転んでしまい、左足アキレス腱断裂の大怪我に見舞われた。 2019-20シーズンは万全を期すために全休。シーズンが再開されたフロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)には行かず、アシスタントコーチとのリハビリを選び、アンドレ・ドラモンド(クリーブランド・キャバリアーズ)らとピックアップゲームで汗を流した。 NBAファイナルも終了したなか、10月16日(日本時間17日)にはロサンゼルスでのピックアップゲームに参加。これは右足アキレス腱断裂から復活を目指すデュラントの呼びかけで実現したもので、ウィザーズからはほかにトロイ・ブラウンJr.、トーマス・ブライアントらが参加。ネッツからもカイリー・アービングがプレイしたという。ミラー記者は、ウォールが持ち前のスピードに加え、精度がアップした3ポイントを披露したと伝えている。 今年3月の段階でウォールはすでに5対5のスクリメージを再開していたが、新型コロナウイルスによるリーグ中断で足踏み。8月には「コロナ禍前は、その時点での最高な状態だった。だから大きな打撃を受けた。安全のため、家にいないといけないから、(リハビリは)後退を余儀なくされた」ともどかしい胸中を明かしていた。 ウォールの最後の実戦は2018年12月26日のデトロイト・ピストンズ戦で、新シーズン開幕が見込まれる来年1月には2年以上のブランクが空いていることになる。ブラッドリー・ビール、八村塁とのトリオで、リーグに旋風を巻き起こせるだろうか。