NBAファイナル初戦で左足を負傷し、不完全燃焼のまま今季を終えたマイアミ・ヒートのゴラン・ドラギッチ。迎えるオフシーズンでは完全FA(フリーエージェント)となるが、どうやらチームに残留する可能性が高いようだ。 キャリア12年目の今季にようやく自身初のNBAファイナル進出を果たしたドラギッチだったが、シリーズ第1戦の前半に左足の足底筋膜を痛めると、その後4戦連続で欠場。なんとか第6戦で復帰するものの、ベストコンディションからは程遠く、チームも敗れて優勝のチャンスを逃した。 最高の舞台で満足にプレイできなかったドラギッチだが、来季リベンジを果たすべく、ヒートに残留する可能性が高いと見られている。また、今ポストシーズンでジミー・バトラーに次ぐ、チーム2位の平均19.1得点を記録した司令塔との再契約に、チームも前向きだと『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が伝えている。 「ヒートはドラギッチとの再契約を前向きに検討している。ただ、球団の今後の契約に柔軟性を持たせるために、ドラギッチには短期間の契約をオファーすることが予想される。ポストシーズンでの活躍を受けて、複数のチームがドラギッチに興味を持っているが、ヒートとドラギッチは互いに再契約を意識しているようだ」 ヨーロッパでのプレイを経て、2008年にフェニックス・サンズにドラフト2巡目全体45位で指名されてNBAデビューしたドラギッチは、2015年2月にトレードでヒートに加入。サンズ時代には『スティーブ・ナッシュの後継者』と期待され、初めて平均20得点超えを達成した2014年には、前年から最も成長した選手に贈られるMIP賞を受賞した。また、2018年にはオールスターゲームにも出場している。 34歳となった今シーズン、ドラギッチはレギュラーシーズン59試合で平均16.2得点、3.2リバウンド、5.1アシスト、3ポイント成功率36.7%を記録した。