ロサンゼルス・レイカーズのエイブリー・ブラッドリーは家族とその健康を優先し、フロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)で開催された再開シーズンには参加しなかった。 そのため、チームの10年ぶりのリーグ制覇をテキサスにある自宅で祝うことになったブラッドリーだが、気持ちは常にチームとともにあったという。『ESPN』の取材に対し、チームの優勝について心境を明かしている。 「(家族)みんなが興奮していた。僕の妻もね。試合は全て見ていたよ。僕はレイカーズの一員だからね。キャリアを通して、優勝するためにプレイしてきた。例えその場にいなくてもチームに寄り添い、その一部だと思えたから特別な気分だった」 現場にこそいなかったが、キャリア節目の10年目で自身初の優勝を達成したブラッドリーは、新型コロナウイルスの影響によるシーズン中断前の時点で、49試合に出場(うち先発44試合)し、平均8.6得点、2.3リバウンドを記録。タフなペリメーターディフェンスで、レイカーズのプレイオフ第1シード獲得に貢献した。また、バブルでシーズンが再開して以降も定期的に連絡を取り、チームを鼓舞していたという。 優勝決定直後にはロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)などから連絡が入り、「君もチームの一部だ」と伝えられたというブラッドリー。再開シーズン不参加ではあったものの、ペリンカGMに「チームが優勝した際はチャンピオンリングを渡す」と約束されたことを、ブラッドリーは7月に明かしていた。 また、ブラッドリーはレイカーズだけでなく、NBAと同時期にフロリダ州ブレイデントンのバブルでシーズンを開催していたWNBAの支援も行なっていたようだ。 『Forbes』によると、ブラッドリーはWNBA選手会と協力し、選手、特にバブルに滞在する母親たちのために3万ドル(約320万円)以上の物資を寄付。そこには選手の子供たちが遊ぶための絵具セット、カード、本、Xboxなどの家庭用ゲーム機に加え、母親たちのための健康器具や美容器具などが含まれていたという。 ブラッドリーはこの支援について、「彼女たちがバスケットボールに集中できるように、少しでも自分ができるサポートをしたかった」と語った。