ロサンゼルス・レイカーズは、10月11日(日本時間12日)に行われたマイアミ・ヒートとのNBAファイナル第6戦で106-93と勝利し、シリーズ4勝2敗でリーグタイトルを手にした。今季から加入したアンソニー・デイビスは、キャリア初の優勝を成し遂げた瞬間、人目をはばからず涙したが、その理由に言及したコメントを『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者が伝えている。 第5戦で右足かかとを負傷したデイビスだったが、第6戦でも35分間プレイし、19得点、15リバウンド、3アシスト、2ブロックを挙げた。ファイナルではシリーズ平均25.0得点、10.7リバウンド、3.2アシスト、2.0ブロック、1.3スティールをマーク。ファイナルMVPはレブロン・ジェームズの手に渡り、シリーズ平均25得点、10リバウンド以上を叩き出しながらファイナルMVPを獲得しなかった史上3人目の選手となった。 2012年のドラフト全体1位指名でNBA入り後、ニューオーリンズ・ペリカンズでは7年間で2回しかプレイオフに出場できず、単独エースとして孤軍奮闘の日々が続いた。そして、大型トレードでレイカーズに新天地を求め、1年目に待望の優勝。試合終了のブザーがコートに鳴り響いた瞬間、コートサイドにいたデイビスはタオルで顔を覆って涙していたが、心の中を様々な思いが巡っていたという。 「残り約25秒になって、実感が沸いてきた。25秒後にはチャンピオンになると思ったら感情的になった。このチャンピオンシップですべてが報われたからね。信じられなくて、エモーショナルな瞬間だった。ニューオーリンズでの7年間、コートに立つたびにチャンピオンシップを競いたいと思っていた。トレードになった時、望んでいたのはチャンピオンになることだけだった。レイカーズでの1年目でそれを成し遂げることができたよ」 デイビスは来シーズンの契約(年俸2880万ドル/約30億円)がプレイヤーオプションで、決断次第では今オフに完全FA(フリーエージェント)になれる。キャリアの今後とFAについて尋ねられると、「まったく分からない。見当もつかないよ」と率直な思いを口にした。 「LAでの最初の年で素晴らしいシーズンを過ごした。喜びでしかないし、驚きでしかない。(FAについて)考えてみるよ。100%の保証はないけど、エージェント(代理人のリッチ・ポール)と話して解決する」 果たして、来たる新シーズンもレイカーズでデイビスとジェームズの強力デュオを見ることはできるだろうか。