マイアミ・ヒートでプレイした2005-2006シーズンに、フランチャイズ初の優勝を経験したNBAレジェンドのゲイリー・ペイトンが、ヒートのチームカルチャーを称賛した。 10月8日に『The Players' Tribune』に寄稿した手記の中で、ペイトンはパット・ライリー球団代表が作り上げたヒートの文化について以下のように述べている。
「ヒートのカルチャーは、ただ勝つことではなく、どうやって勝つかを重視している。必要とあれば、這いつくばってゴールまで辿り着く。余力を残すことはしない。それまでの人生でベストのコンディションを整える。さらに、自分自身、チームメイト、そして試合に対し、限界を超えることを常に要求する。そういう選手について、メディアは『エゴイスト』などと批判をするかもしれない。だが、パットは、そういう選手こそがコート上で力を発揮すると思っている。ヒートのカルチャーは、パット・ライリーそのものなんだ」 1990年のNBAドラフト1巡目全体2位指名でシアトル・スーパーソニックスに入団したペイトンは、2003年までソニックスの看板選手として活躍。その後、ミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・レイカーズ、ボストン・セルティックスと渡り歩き、NBAキャリアの最後に所属したヒート(2005年から2007年)で念願のNBAチャンピオンに輝いた。その時にヒートのヘッドコーチを務めていたのが、ライリー氏だった。 今季のNBAファイナルでヒートはロサンゼルス・レイカーズに1勝3敗と追い込まれているが、ライリー氏の精神を受け継ぐ選手たちは巻き返せるか。