NBAは10月7日(日本時間8日)、2019-20シーズンのNBAハッスル賞にロサンゼルス・クリッパーズのモントレズ・ハレルが輝いたことを発表した。 ハッスル賞は、シーズンを通してチームの勝利をサポートするためにエネルギーと努力を尽くし、リーグで一番ハッスルした選手を称えるべく、2016-17シーズンに新設。これまで、パトリック・ベバリー(クリッパーズ)、アミア・ジョンソン、マーカス・スマート(ボストン・セルティックス)が受賞してきた。
選考はスクリーン・アシスト(直接味方の得点につながったスクリーン)、デフレクション(ディフェンス時に相手シュート以外のボールを弾くこと)、ルーズボールの確保、チャージングを取ること、相手シュートに対するチェックなど、NBAが算出する“ハッスル・スタッツ”を基に計算。今回は新型コロナウイルスの影響でリーグが中断されたため、3月11日(同12日)までが対象となった。 今季63試合に出場して平均18.6得点、7.1リバウンド、1.7アシスト、0.6スティール、1.1ブロックを記録したハレルは、自身初の最優秀シックスマンを受賞。さらに今回、無尽蔵のスタミナを武器とするハッスルプレイが認められ、ハッスル賞も“ダブル受賞”する形となった。 『NBA.com/Stats』によると、ハレルはチャージングを取った回数(30回)がカイル・ラウリー(トロント・ラプターズ)と並んでリーグ最多。しかも、ラウリーよりもプレイ時間が150分少ない中で同数を挙げた。さらに、1試合の平均リバウンド数(48.0本)とリバウンド率(51.5%)でリーグ3位にランクインしたクリッパーズにおいて、1分あたりの総ボックスアウトでリーグ4位(0.208)、ディフェンス時のボックスアウトで1位(0.193)を記録している。 今シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)となるハレル。“NBAイチ”のハッスルプレイヤーはオフの注目銘柄となりそうだ。