ケビン・デュラントはブルックリン・ネッツ移籍1年目の今季は、右足アキレス腱断裂のリハビリにより全休を余儀なくされ、スティーブ・ナッシュ新HC(ヘッドコーチ)を迎えた2020-21シーズンに完全復活を期す。NBAキャリアも14年目に突入するなか、現時点ではネッツでの現役引退を視野に入れているようだ。『SLAM』のクエントン・S・アルバーティ記者が伝えている。 デュラントは『The Player Tribune』のテキストメッセージによるトークショーで、元NBA選手であるドレル・ライトの質問に回答。多岐にわたるテーマの中で、やはり注目を集めたのはネッツに関するものだった。 今季はコート上での共演こそお預けとなったが、オールスター出場6回を誇るスターポイントガードのカイリー・アービングについて、「彼がビッグマンをクロスオーバーで翻弄し、サイズの小さいガード相手にポストアップをする姿を見ると興奮する。彼は異次元のビースト(怪物)だ」と称賛。“1年越し”のコンビ結成を心待ちにしている様子だった。
また、指導者経験がないなかで新HCに抜擢されたナッシュに関して問われると、「コーチ・ナッシュはブルックリンで面白いカルチャーを築くだろう。元選手がサイドラインを歩いているのを見るのはいつだってクールさ」と、現役時代にリーグを席巻した名司令塔の手腕に期待を寄せている。 そして、自身の今後のキャリアについても言及。「“今日時点”では、ネッツがラストストップになるだろう」とネッツで現役引退を迎える可能性があることを示唆した。 オクラホマシティ・サンダーでスーパースターの地位を築き、ゴールデンステイト・ウォリアーズで2度の優勝を経験したデュラント。2019年夏にネッツと4年総額1億6400万ドル(約173億円)の契約を結んでおり、現行契約を満了した時点で34歳を迎えることになる。 もっとも、まずは1年以上もリハビリを要した大怪我から復活することが大前提。アービング、ナッシュ新HCとの“ビッグ3”で2020-21シーズンに旋風を巻き起こせるか、熱視線が注がれることになる。