シャキール・オニールとコービー・ブライアントは、マイケル・ジョーダン&スコッティ・ピッペンと並ぶ、“史上最高のデュオ”として語り継がれている。NBA史上初めて4つの年代(1990、2000、2010、2020)でプレイしたビンス・カーターも、現役時代は2人に苦しめられたと回想している。 ロサンゼルス・レイカーズが3連覇を果たした2000~02年のシャック、コービー、フィル・ジャクソンHC(ヘッドコーチ)にフォーカスした作家ジェフ・パールマン氏の新著『Three-Ring Circus』発売に伴い、今シーズン限りで22年間の現役生活にピリオドを打ったカーターが『ESPN』の番組『The Jump』でシャック&コービーについて語った。
「史上最も支配的なビッグマンであるシャックとコービーのコンビはすごくタフだった。2人ともダブルチームが必要だったからね。さらにデレック・フィッシャー、ロバート・オリー、エディ・ジョーンズ、ブライアン・ショー、リック・フォックス……と(レイカーズには)十分な選手たちが揃っていた。ダブルチームを仕掛ければ、彼らは一気にペースを掴む。3ポイントシューターを気にかければ、パスを回してコービーやポストのシャックにやられる。どうやって止めればいいんだい? 本当に守るのはタフだった」 言わずと知れたレイカーズのレジェンドであるコービーは今年1月、ヘリコプター墜落事故に巻き込まれて帰らぬ人となった。2歳年上のカーターは、NBA入りする前の高校時代にコービーと会っていたという。 「私たちのAAUチームに来たんだ。コービーは多くは話さなかったけど、途中から私たちのチームのシックスマンになった。16歳か17歳だった当時の彼はポイントガードに入り、ハーフコートからジャンプショットを打ってエアボールだったが、2度目には成功させた。彼はプレイで『これが俺ってやつだ』と示していた」 また、カーターとともに番組に出演し、2001-02シーズンにはニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)の一員として当時のレイカーズと対戦したリチャード・ジェファーソンは、「彼ら(シャック&コービー)は私たちのスーパーヒーローだった。コートに立てば、スーパーヒーローのようにプレイする。ルーキーイヤーにファイナルでレイカーズと対戦できたのは幸運だった」と振り返っている。 実際に対峙した選手たちから見ても、シャック&コービーの支配力は特別だったようだ。