マイアミ・ヒートは9月17日(日本時間18日)、ボストン・セルティックスとのカンファレンス決勝第2戦で最大17点ビハインドを背負いながら106-101で制した。今季オールスター初選出を果たした23歳のバム・アデバヨが、攻守でチームの勝利に貢献している。 第1戦に続く逆転勝利となり、アデバヨもチームの戦いに手ごたえを感じている。『ESPN』のニック・フリーデル記者が試合後のコメントを紹介している。 「僕らにはグリット(やり抜く力)がある。それがすべてだよ。異なった環境から来たチームメイトたちとプレイできることを嬉しく思う。僕らは何もない状態からここまで築き上げてきたからね。それがこのチームの美しいところだ。ゼロから築き上げてきた僕たちに明確なビジョンが兼ね備わった今、そのビジョンを現実のものにしようとしている」
アデバヨは、第3クォーター(Q)途中にエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)から「オールディフェンシブチームのバム(アデバヨ)が必要だ」と期待を寄せられたことを明かしている。 スポールストラHCの期待通り、第3Qに15得点を挙げる活躍を見せたアデバヨは、最終的に21得点、10リバウンド、4アシスト、2スティール、1ブロックと攻守両面でチームを牽引した。 一方、スポールストラHCはアデバヨのパフォーマンスについて、「アデバヨのピック&ロールが光っており、それがチーム全体のオフェンス面の負担を軽減させた。長期戦にもつれ込む頻度が高いプレイオフで、どのように戦い抜けば良いかを深く理解している」と高く評価した。 カンファレンス準決勝で優勝候補のミルウォーキー・バックスを撃破し、強豪セルティックスとの決勝を戦っているヒートは、シリーズ2連勝と好調をキープしている。スポールストラHCを筆頭に築き上げられたポジティブなチームカルチャーのなかで、中心選手を担うアデバヨの活躍から今後も目が離せない。