ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が、左膝前十字靭帯断裂からの復帰を目指しているクレイ・トンプソンのリハビリの状況について語った。 再開されたシーズンが行われているフロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)に招待されなかった8チームは、9月14日(日本時間15日)から10月6日(同7日)まで、それぞれが本拠とする地域のNBA管理下の環境で自主的なワークアウト開催が許可されている。 ワークアウトは「第1フェーズ」(9月14~20日)と「第2フェーズ」(9月21日~10月6日)の二つの期間に分けられており、参加は任意。第1フェーズの主なメニューは1対1で、第2フェーズでスクリメージや5対5など実戦的なトレーニングに移行する。ウォリアーズは23日(同24日)から練習を行う予定となっている。 トンプソンとステフィン・カリーがワークアウトに参加するかは現時点で分からないとされるなか、『The Athletic』のアンソニー・スレイター記者が「もしクレイが参加するなら、彼にとって重要な期間になる?」とカーHCに質問。指揮官の答えを記事にまとめている。
「この夏の間に数回ほど、オレンジカウンティーでリハビリをしている彼の状況を見てきた。ワークアウトを見る限り、彼のリハビリはとても順調なようだ。この調子でいけば、5対5の練習を始めるのが次の段階となる。ただ、それがキャンプ中になるか、もっと先になるかは分からない」 5度のオールスター選出を誇るなどNBAトップクラスのシューターであるトンプソンは、2019年のNBAファイナル第6戦の試合中に左膝前十字靭帯を断裂し、今シーズンは全休。新型コロナウイルスの感染拡大によるシーズン中断などで練習が制限されたため、リハビリに遅れが生じることも懸念されたが、カーHCがそれほど心配していないようだ。 トンプソンの父である元NBA選手のマイケル・トンプソン氏も、息子の状態に太鼓判を押している。14日(同15日)に配信された『Sirius NBA Radio』の中で、トンプソン氏は以下のように語った。 「彼の状態はすこぶる良い。彼はもうフルスピードでプレイしている。彼は、完全に健康体のバスケットボール選手に戻った。私が見る限り、彼は怪我をする以前よりもシュートが上手くなっている。膝の怪我が治るまではシュートしかできないから、それは予想通りだと言える。とにかく、彼は準備万端だ。もし例年通り10月末に来シーズンが開幕したとしても、彼はステフィン・カリーらと一緒にプレイできただろう」 来シーズンの開幕時期はまだ明らかになってはいないが、トンプソンの完全復活に期待は高まる。